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妖星ゴラス

【解説/みどころ】
重力が地球の6000倍の黒色妖星・ゴラスが地球に接近し、地球と衝突するまで、あと2年。道は二つ、“ゴラスの軌道を変えるか、地球が逃げるか”だ。人類は後者の道をとり、南極に巨大なジェット噴射口を作って、40万キロ地球を移動させようとするが……。壮大なストーリーを映画化したSF大作だ。この映画が製作された前年、ガガーリンを乗せた初の有人人工衛星が打ち上げられ、世は宇宙時代に突入。それを反映してか、物語もハードSFとして緻密に練りあげられている。東宝お得意の怪獣は、南極の基地建設を妨害するマグマが登場するが、全編のなかでは添え物といった感じで、この作品の見どころは、異常気象によって水没する世界の国々や、500坪にわたる壮大な南極セットなど、そのミニチュア特撮にある。“怪獣プロレス”ものと違い、日本では珍しい破天荒なストーリーとSFマインドを併せ持った特撮映画として、再評価が望まれる作品である。


キャスト
池部良白川由美久保明水野久美太刀川寛平田昭彦佐原健二上原謙
スタッフ
監督: 本多猪四郎 脚本: 木村武
上映時間・制作年
分/1962年
制作国
日本
配給
東宝=東宝映画


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