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衝撃的な母の人生を辿る旅――ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『灼熱の魂』デジタル・リマスター版予告解禁

映画

映画『灼熱の魂』場面写真
映画『灼熱の魂』場面写真(C)2010 Incendies inc. (a micro_scope inc. company) - TS Productions sarl. All rights reserved.

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ルブナ・アザバル

ドゥニ・ヴィルヌーヴ

 『DUNE/デューン 砂の惑星』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作『灼熱の魂』デジタル・リマスター版(8月12日公開)より、予告編が解禁された。

【動画】言葉を失うほどに衝撃的な、その人生を辿る旅――『灼熱の魂』予告編

 本作は、レバノン出身の劇作家ワジティ・ムアワッドによる戯曲「Incendies」を、『DUNE/デューン 砂の惑星』『ブレードランナー 2049』『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴが2010年に映像化したヒューマン・ミステリー。民族や宗派間の抗争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていったヒロインの魂の旅を描く。主演は、『モロッコ、彼女たちの朝』のルブナ・アザバル。

 2011年の公開当時、第83回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カナダ版アカデミー賞であるジニー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など8部門独占を果たしたほか、30ヵ国以上の映画祭で高い評価を獲得し、ヴィルヌーヴ監督の出世作となった。

 初老の中東系カナダ人女性ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)は、ずっと世間に背を向けるようにして生き、実の子である双子の姉弟ジャンヌとシモンにも心を開くことがなかった。そんなどこか普通とは違う母親は、謎めいた遺言と二通の手紙を残してこの世を去る。その二通の手紙は、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。遺言に導かれ、初めて母の祖国の地を踏んだ姉弟は、母の数奇な人生と家族の宿命を探り当てていく…。

 主人公の女性ナワル・マルワンの死から始まる本作。予告編は、残された双子の姉弟ジャンヌとシモンが、その遺書を受け取り「父親は生きている」「君には兄がいる」という衝撃の事実を知らされる場面からはじまる。一枚の写真を手がかりに、初めて母親の祖国の地を踏むことになるふたり。その後映像は、若き日のナワルが生まれたばかりの我が子と再会を誓いながら引き離されてしまう姿や、彼女の壮絶で数奇な人生の一端、母の故郷を訪れたジャンヌが母が拒絶された存在だったことを知る場面など、現在と過去を交錯させながら展開していく。

 旅を通じて、母が歩んだ暴力と憎悪に覆われた人生を徐々に知り、自分たち家族が持つ宿命をひとつずつ探り当てていく姉弟。最後は「“死”で物語は終わらない」という意味深なセリフで幕を閉じる。果たして、ふたりが辿り着く真実はどんなものなのか。ひとりの女性の衝撃的な人生に興味がふくらむ、ドラマティックな映像となっている。

 ヴィルヌーヴ監督は、2011年の公開当時「『灼熱の魂』は、ジャンヌとシモンが母親の憎しみの根源へと至る旅でもあります。そこでふたりは憎しみと暴力にあふれた家族の歴史を再構成し、永遠に残る傷を負うことになります。これはとても普遍的なテーマで深く心を動かされました。しかし、脚本の中のドラマティックな要素のバランスを取るのにずいぶん長く時間がかかってしまいました。何しろひとつひとつのシークエンスがそれぞれ1本の映画の素材になりえるほどですから」と語っている。

 映画『灼熱の魂』デジタル・リマスター版は、8月12日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開。

映画『灼熱の魂』デジタル・リマスター版 予告編

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