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宮沢りえ、オダギリジョーら実力派集結 映画『月』、希望と絶望―壮大なドラマを予感させる場面写真解禁

映画

 宮沢りえが主演する映画『月』より、希望と絶望が表現された場面写真7点が解禁された。

【写真】森の中で空を見上げる宮沢りえ それぞれの思いが交錯する映画『月』場面写真

 原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸による同名小説。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、〈語られたくない事実〉の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。この問題作を映画化したのは、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』などの映画監督、石井裕也。十代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成し、渾身(こんしん)のパワーと生々しい血肉の通った破格の表現としてスクリーンにたたきつける。

 今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢りえをはじめ、オダギリジョー、二階堂ふみ、磯村勇斗が演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリ)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。

 ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢、二階堂)がお互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られている。

 中でも注目したいのが、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う二人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を感じさせる印象的な1枚に仕上がっている。

 映画『月』は、10月13日より全国公開。

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