人物情報

ゲイリー・オールドマン Gary Oldman

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    生年月日
    1958/3/21
    出身地
    イギリス/ロンドン

本名はレオナード・ゲイリー・オールドマン。カメレオン俳優として、若い頃からその演技力には定評があるが、「告発」(95)のサディストに「エアフォース・ワン」(97)のテロリスト、「フィフス・エレメント」(97)の片面スダレ髪未来人に「ザ・コンテンダー」( )のハゲチャビン、「ハンニバル」( 1)の顔を犬に食われる男に至るまで、近年はヘンな悪役ばかり演じている。でも、8 年代~9 年のゲイリーはワーキングクラスの怒れる若者を体現。奔放で傲慢、自暴自棄で甘ったれ、反逆に満ちた青年時代の最後の嵐のように激しく輝いた彼は、その存在自体が痛々しくも美しかった。溶接工の父親が幼い頃に家を出、ロンドンの荒んだ下町で母親に育てられた彼は、中学を卒業するとしばらく働いていたが、やがて演技の才能を認められ、奨学生としてローズ・ブラフォード・ドラマ・カレッジに入学。79年には演劇学の学士号を得た。その後はロイヤル・シェークスピア・カンパニーなどの一流劇団に招かれて、様々な舞台に出演。「TimeOut」誌や英国演劇協会誌の新人賞を受け、有望新人として当時から脚光を浴びていた。82年に「Remembrance」(82)の端役で映画デビュー。初の大役は「シド・アンド・ナンシー」(86)の伝説の破滅型パンクロッカー、元「セックス・ピストルズ」のベーシスト、シド・ヴィシャスの役。大幅に体重を落としてアレックス・コックス監督にアプローチしたという。この鬼気迫る演技で一躍注目され、ホモ達を残酷に弄ぶ若き劇作家を魅力たっぷりに演じた「プリック・アップ」(87)ではBAFTA賞にもノミネートされた。同年、アメリカに渡ったゲイリーは、「トラック29」(87)でマザコン放浪青年、「クリミナル・ロウ」(89)で珍しくエリート弁護士を演じ、また、[%デニス・ホッパー%]との永遠の反逆児競演「理由なき発砲」(9 )、[%エド・ハリス%]お兄ちゃんに甘えまくる「ステート・オブ・グレース」(9 )でもやんちゃな魅力をふりまいていた。[%ティム・ロス%]との飄々とした演技が味なシェークスピアものの傑作「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(9 )で舞台人としての底力を見せつけた後、「JFK」(91)でJ.F.ケネディ大統領を暗殺したと言われているオズワルドを、見事なまでに存在感の薄い人物として演じきり、続く「ドラキュラ」(92)では哀しくも恐ろしい異形のものを熱演。「トゥルー・ロマンス」(93)のブラックかぶれのゴロツキ、「蜘蛛女」(93)の魔性の女に魅せられた刑事、「不滅の恋/ベートーヴェン」(94)の苦悩する楽聖と、自在にアクセントを変えて異なった役を我がものとする器用さは、まさに驚異的。そして、「レオン」(94)での悪徳刑事役で決定的にブレイクし、以降はすっかりメインストリームに。ロマコメ「Tiptoes」( 3)では[%マシュー・マコノヒー%]の親指ほどに小柄な兄を演じているという。そして、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」( 4)ではシリウス・ブラック役で登場し、新たなファンを得た。「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」( 5)にも出演予定だったが、契約の複雑さに降板してしまったのは残念。「バットマン」シリーズの最新作「バットマン ビギンズ」( 5)では珍しく、善人の警部補を演じている。「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」( 5)では、炎の中から顔が浮き出るだけの出演だった。 自らが育った環境を生々しくドキュメンタリータッチで描いた「ニル・バイ・マウス」(97)では監督・脚本家としても高い評価を得て、BAFTA賞をはじめ、各賞を受賞。次の監督作が観たいものだ。 私生活は波乱万丈。長年アルコールの問題を抱えてきた彼は、3度結婚したが全て破綻した。最初の妻は英女優のレスリー・マンヴィルで、息子をもうけている。9 年にまだ2 歳だった[%ユマ・サーマン%]と再婚するが2年後に離婚。「不滅の恋/ベートーヴェン」で共演した年上の[%イザベラ・ロッセリーニ%]と婚約間際に別れた後は、米カメラマンのドーニャ・フィオレンティーノと97年に結婚し、2人の息子が生まれた。しかし、 1年に互いをヤク中呼ばわりする泥仕合の末、離婚。姉のライラ・モースは「ニル・バイ・マウス」で映画デビューし、女優を続けている。


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