アン・リー

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アン・リーの詳細情報・プロフィール

生年月日

1954/10/23

出身地

台湾

活動期間

1990年 -

詳細

ハリウッドで名声を得ている、数少ない東洋人監督の一人。75年に国立芸術専門学校を卒業し、渡米してイリノイ大学で舞台演出を専攻。卒業後はNY大学で映画製作を学び、修士号を取得すると共に、卒業制作の作品が学生映画祭でグランプリを受賞し、将来を嘱望された。91年、台湾/アメリカ合作の「推手」で監督・製作・脚本を務め、デビュー。台湾からアメリカにやって来た老人が経験するジェネレーション＆カルチャー・ギャップを繊細に描いて、高く評価される。2作目の「ウェディング・バンケット」(93)では同性愛と家族の問題を扱い、台湾金馬奬を3部門で受賞したほか、ベルリン国際映画祭で金熊賞、フランスのドーヴィル映画祭で批評家賞を獲得して、国際的に注目を浴びた。「恋人たちの食卓」(94)でも監督3作目とは思えない老練な手腕を発揮した後、英国に招かれ、典型的な古き英国を舞台にしたジェーン・オースティン原作の「いつか晴れた日に」(95)を演出。英国の名優たちから見事な演技を引き出し、作品はアカデミー賞7部門にノミネートされたほか、ベルリン国際映画祭で再び金熊賞を受賞、監督としてもニューヨーク批評家協会賞など、多くの権威ある映画賞を受賞し、トップ監督の仲間入りを果たした。その後も、現代アメリカの家族の崩壊を描いた「アイス・ストーム」(97)、興行的には失敗したがアメリカ南北戦争時の若者たちを主役にした「楽園をください」(99)と、古今のアメリカ文化に深く分け入るが、アメリカ人の心をわし掴みにしたのはなんと言っても、中国を舞台にした壮大な武侠大作「グリーン・デスティニー」。同作では、「ウェディング・バンケット」と「恋人たちの食卓」(94)で逃したアカデミー賞外国語映画賞に輝くと共に、監督賞にもノミネートされた。中国映画のワイヤーワークの底力を見せつけ、「マトリックス」と共にワイヤー・アクション・ブームを引き起こした功績は大きい。ジョン・ウーとともに、ハリウッドを跪かせる東洋人監督の一人となった彼は次に、アメリカ人が大好きなアニメを原作とした「ハルク」で、新分野のSFアクションに挑戦。ILMと手を組み、こだわりのCGキャラを披露するが、期待されたほどのヒットには結びつかなかった。 私生活では、妻ジェイン・リンとの間に2人の息子がいる。

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