人物情報

ジェット・リー Jet Lee

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    生年月日
    1963/4/26
    出身地
    中国/北京

旧名はリー・リンチェイ。中国武術の天賦の才と人柄の良さを活かしてハリウッドでも成功を収めた、今やジャッキー・チェンに並び立つ名声を世界に轟かすマーシャルアーツ俳優。2歳の時に父親を亡くし、貧しい生活を送る5人兄姉の末っ子だった彼は、8歳のときに並外れた運動能力を活かせる北京業余体育学校に入学。たちまち天才的な武術の才能を開花させ、79年までに中国全国武術大会で5度の個人総合優勝を収めるという快挙を成し遂げる。しかし、“中国武術界の至宝”と呼ばれていたリンチェイは、故ブルース・リーの遺志を継いで中国武術の素晴らしさを世界に広めるためにも、映画界に転向を決心。82年にカンフー映画「少林寺」で本格デビューを果たし、その愛らしい容貌とは裏腹に、洗練された技とスピードで迫力満点のアクションシーンを生み出し、観客を魅了。日本でも中国映画の歴代興行成績No.1を記録する大ヒットを飛ばし、カンフー映画ファンに熱狂的に迎えられた。その後、殺到したオファーの中から慎重に作品を選んで「少林寺2」(83)、「阿羅漢(あらはん)」(86)などに出演、「ファイナル・ファイター/鉄拳英雄」(88)では監督も務めるなど、着実にキャリアを重ねるもののヒットに恵まれず、人気の低迷に苦しむように。そんな彼の転機となったのは、「男たちの挽歌」シリーズも製作しているヒットメーカー、“香港のスピルバーグ”と呼ばれたツイ・ハーク監督とのコラボレーションだった。カンフー娯楽大作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」(91)で、19世紀に実在した伝説的な武道家・黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を演じて大ヒットを記録し、“ワンチャイ”シリーズのヒーローであるリンチェイの人気は不動のものとなる。その後は、製作会社を設立してプロデュースにも乗り出し、「格闘飛龍・方世玉」(92)、ブルース・リー主演「ドラゴン怒りの鉄拳」のリメイク「フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳」(94)、香港版「ボディガード」の「ターゲット・ブルー」(94)などを製作。98年にはジェット・リーと改名して、ハリウッドに進出。「リーサル・ウェポン4」で初の悪役に挑戦し、その華麗でスピード感あふれる武術でたちまちのうちにハリウッドを魅了した。さらに、後にチョウ・ユンファが演じた役に決定していた「グリーン・デスティニー」を蹴って「ロミオ・マスト・ダイ」( )で初主演を果たし、MTVムービー・アワードで格闘シーン賞にノミネート。“フランスのスピルバーグ”リュック・ベッソンにも惚れ込まれ、ジェット自身が製作・原案に参加した「キス・オブ・ザ・ドラゴン」( 1)では、シャイで女性には不器用だが闘えば滅法強い麻薬捜査官を演じて、広い映画ファンにアピール。もはや、自分以上に強い者がいない(?)ジェットは、「ザ・ワン」( 1)で125のパラレルワールドに住む自分と対戦し、再びMTVムービー・アワード格闘シーン賞にノミネートされた。公開されたばかりの「ブラック・ダイヤモンド」( 3)でも、鬼のように戦いまくったジェット。アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞にノミネートされた、古代中国を舞台にした豪華スター競演の歴史大作「HERO」では一転、静かなる剣豪“無名(ウーミン)”役で入魂の演技を見せている。「トランスポーター」で監督デビューしたルイ・レテリエ+リュック・ベッソン組のアクション・スリラー「ダニー・ザ・ドッグ」( 5)にも出演。幼い頃からギャングのボスに闘犬のように育てられるが、盲目の男との出会いで人間性を獲得してゆく青年を演じている。私生活では、87年に「少林寺2」(83)などで共演した女優の黄秋燕と結婚し、2人の娘をもうけるが、9 年に離婚。99年に、「ドラゴンファイト」(89)で共演した女優のニナ・リーチーと再婚し、こちらでも娘が誕生している。


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