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ハードとソフトの中間? 最近、目立つ「ちょいエロ映画」急増の背景

映画

漫画家・ふみふみこの衝撃作を映画化した『女の穴』
漫画家・ふみふみこの衝撃作を映画化した『女の穴』(C)ふみふみこ/徳間書店・2014映画「女の穴」製作委員会

 累計発行部数75万部を記録した人気コミックの実写化『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』(現在公開中)、携帯コミックサイト「モバMAN」で総ダウンロード数4000万を突破した同名コミックの映画化『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』、注目を集める女性漫画家ふみふみこの同名短編コミックを映画化した『女の穴』(ともに6月28日公開)といった具合に、最近、ちょいエロ映画の公開が目立つ。なぜなのだろうか。

【関連】人気コミックを実写化した『女の穴』『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』フォトギャラリー

『女の穴』を共同配給するアルゴ・ピクチャーズの担当者は、「ちょいエロ映画が増えてきている背景には、興行的な成功例と、最終的なテーマに文学性のある作品になり得るからだと思います。また、女性が見て共感できる作品に、性欲が日常として描かれ始めたことも大きい」と、口にする。

 とはいえ、いくら性欲が日常でも、エロのさじ加減は難しいだろう。ハード過ぎれば自然と男性がメインの作品となるうえ、映倫の審査にひっかかる。ソフト過ぎても、「エロと謳っていたけど、これがエロ?」と不満を抱かれない。ハードとソフトの中間のミディアム、“エロ過ぎないのにエロ”は、どう創り上げられているのか。

 「キャスティングを細部までかなり練り込み、セックスへの衝動と、登場人物の生活環境に共感してもらえるかが大切」と、前述の担当者は話す。また、別の関係者からは、こんな意見も。 

 「やはり、大切なのは主人公。ただ、杉本彩や壇蜜のように、女性からも愛されるエロキャラクターはそういません。そのため、もっとも難航するのが主人公のキャスティングです。正直、エロだけなら簡単なのですが、幅広く受け入れられるということを考えると、清楚さやかっこよさ、凛としたものが見えてこなくてはいけない。また、“この女優が!?”という驚きを与えたいとは思うものの、元から女優でスタートし、現在も第一線で活躍されている方がこの手の映画に出演するのは、ほぼ100%無理。結果、若くて、次のステップは女優と考えているグラビアアイドルに集中しますよね」。

 さらに、関係者はこう続ける。

 「ちょいエロ映画は、DVDになった際のセルやレンタルの数字がいいため、増加傾向にあるのだと思います。ただ、DVDマーケットは男性がメイン。となると、ちょいエロでは満足できない。そこで、完全版やノーカット版と銘打ち、映倫の審査のためにカットしたシーン等を復活させ、よりエロにして男性を取り込んでいく。映画で男女、DVDで男性と、いい流れができるのが、ちょいエロ。今後も増えていくと思いますよ」。

 ただ、増えれば増えるで、目新しさはなくなり、だったら!と過激にすればいいものでもない。ちょいエロ映画、これからが正念場か。

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