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『下町ロケット』 物語を彩る“芸人バイプレイヤーズ”に注目

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『下町ロケット』に出演する(左から)イモトアヤコ、立川談春、古坂大魔王
『下町ロケット』に出演する(左から)イモトアヤコ、立川談春、古坂大魔王 クランクイン!

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立川談春

イモトアヤコ

古坂大魔王

恵俊彰

 企業間の生き馬の目を抜く競争と、物作りに命を懸けた人間たちのドラマを描く『下町ロケット』(TBS系/毎週日曜21時)。多彩な登場人物が繰り広げる群像劇が見どころの本作を盛り上げる原動力となっているのは、意外にもバラエティーや舞台でおなじみの芸人たちだ。

【写真】『下町ロケット』で活躍を見せる芸人たち

 第4話。帝国重工の信用調査をなんとかクリアした佃製作所。しかし、ギアゴースト買収へ本格的に動き出した矢先に、ギアゴーストの開発情報が外部に漏れている可能性が浮上する。一方、佃製作所の経理部長・殿村(立川談春)は、仕事のかたわら、実家の農作業を手伝っていた。退院した父・正弘(山本學)は、田んぼを手放すことを了承し、殿村にも自分の道を進むよう諭す。田んぼ売却の話を進めようと思った殿村だが、ある重大な決心をする…。

 2015年放送の第1シリーズから佃社長(阿部寛)の右腕として数々の窮地を救ってきた殿村。第4話では彼の“大きな決断”が視聴者の涙を誘った。殿村を演じる立川談春は、言わずと知れた落語立川流を代表する噺(はなし)家の一人。同じく第1シリーズからドラマのキーパーソンとして登場する弁護士・神谷を演じるのは、近年は情報番組の司会としてもおなじみの恵俊彰(ホンジャマカ)。このほかにも第1シーズンには今田耕司や春風亭昇太、バカリズムらが出演し、バイプレイヤーとしてバラエティー番組とは一味違う妙演を見せてきた。

 第2シーズンでも、天才エンジニア・島津役をイモトアヤコが熱演し、高い演技力を見せつけると、第3話では帝国重工の信用調査を担当する安本役に古坂大魔王が登場。高圧的でネチっこく嫌味ったらしい男を熱演し視聴者を驚かせた。渋いところでは、大手トランスミッションメーカーのケーマシナリーの知財部長・神田川役を勤めているのは、NHK連続テレビ小説『わろてんか』にも出演していた、吉本新喜劇座長の内場勝則だ。

 コントや漫才、喜劇で培われた反射神経や演技力を武器に、俳優とは違った佇まいと存在感で物語にアクセントを加える芸人たち。今後どんな芸人が本作のバイプレイヤーとして登場するのか、目が離せない。(文:スズキヒロシ)

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