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悲しい過去を乗り越えたキアヌ・リーヴス 気取らない性格で愛されキャラに

映画

(左から)『マイ・プライベート・アイダホ』で共演したキアヌ・リーヴス&リヴァー・フェニックス
(左から)『マイ・プライベート・アイダホ』で共演したキアヌ・リーヴス&リヴァー・フェニックス 写真提供:AFLO

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リヴァー・フェニックス

 キアヌ・リーヴスが今、前にも増して光っている。10月4日より日本公開となる『ジョン・ウィック:パラベラム』の北米興収は、1億7100万ドル。これは1作目の4倍、2作目の2倍弱で、シリーズ最高だ。『X‐MEN:ダーク・フェニックス』や『メン・イン・ブラック/インターナショナル』が振るわず、続編疲れかと言われた夏だっただけに、この成功は、ひときわ目立つ。

【写真】2019年はキアヌ・イヤー到来! 若かりし日から現在の活躍までを振り返るフォト特集

 それとほぼ同じ時期にNetflixがストリーミング配信した『いつかはマイ・ベイビー』へのカメオ出演も、好評だった。このロマンチックコメディで、彼が演じるのは、自分自身。自分を笑ってみせるユーモアのセンスといさぎよさが、とにかく、かっこいい。また、『トイ・ストーリー4』で演じたアクションフィギュア、デューク・カブーンのキャラクターは、カナダ出身でアクションが得意なキアヌのアイデアを大きく取り入れて生まれたものだ。

 イケメン俳優が出てきては消える中、55歳のキアヌは、ほかのスターたちとは一線を画しつつ、独自のキャリアを築いてきた。代表作には商業的な映画が多く、オスカーとは無関係で来たが、その存在感と、恋愛映画、スリラー、アクション、コメディ、さまざまなジャンルをこなせる幅の広さは、批評家の間でも評価されてきている。ストイックさ、ミステリアスさを感じさせる一方で、気取らない雰囲気も持つのが、キアヌの人気の理由。実は彼がかなり苦労して育っているという背景も、そこには関係しているのかもしれない。

■父逮捕→両親が離婚 居住地を転々とし、高校中退

 キアヌは、ベイルート生まれ。母はイギリス人、父はハワイ生まれ。父方の祖母は中国人で、キアヌはアジアの食事や文化に触れながら育っている。父は、彼が幼い頃、ハワイの空港でヘロインを売っているところを逮捕され、実刑判決を受けた。離婚後、母は再婚を繰り返し、キアヌも、シドニー、ニューヨーク、トロントなど、世界各地を転々とする。そんな状況に置かれて、学校の成績はふるわず、高校では退学処分を受けたりしたのだが、トロントではアイスホッケーで才能を発揮。それがホッケー映画『栄光のエンブレム』への出演につながった。

 その後、彼は、実父がアメリカ国籍を所有することからグリーンカードを得て、L.A.に移住。『ビルとテッドの大冒険』『バックマン家の人々』『マイ・プライベート・アイダホ』などヒット作に出演し、俳優への道を歩み始める。

■俳優としての成功

 大きなターニングポイントが訪れたのは、1994年。主演作『スピード』が、爆発的にヒットしたのだ。続いて彼は『雲の中で散歩』『フィーリング・ミネソタ』『スウィート・ノベンバー』などに主演。そこへきて、あらゆる意味で業界を圧巻した『マトリックス』が現れ、押しも押されぬトップスターとなった。


『マトリックス』(1999) 写真提供:AFLO

 この三部作で彼が組んだスタントコーディネーター、デヴィッド・リーチ、チャド・スタエルスキは、この後ずっと、彼が最高の信頼を寄せる人になる。キアヌにとって新たな代表作となりつつある『ジョン・ウィック』は、リーチとスタエルスキの監督デビュー作。彼らはキアヌがどこまでできるかを知っていて、キアヌは彼らに監督できるだけの力量があるとわかっていたからこそ、一緒に冒険を始めたのだ。『ジョン・ウィック』は、アクション好きの男友達同士が、自由な発想で、自分たちがやりたいことをやった映画。それが観客に伝わったからこそ、ヒットしたのだろう。

■キアヌと言えばバイク&ラーメン!

 しかし、キアヌは、決して仕事オタクではない。彼が情熱を注ぐ対象は、ほかにもあるのだ。

 ひとつは、バイク。レーサーとして鈴鹿8時間耐久レースに出場したこともあれば、L.A.郊外トーランスに、Arch Motorcycle Companyという、カスタムメイドのバイクを売る会社を経営してもいる。細かいところまでとことんこだわるのがセールスポイントで、値段もものすごく高い。だが、キアヌは、「高いと言われればそうだけど、デザインもフィニッシュも美しく、性能も最高なんだよ。音も、匂いもいい。動き、ターンの仕方もだ」と、誇らしげに語っている。

 そして、ラーメンだ。彼のラーメン好きは、日本のファンにはすでに知られているところ。今でこそアメリカもラーメンブームで、L.A.でも次々にラーメン屋がオープンしているが、彼はアメリカ人が“ラーメン”という食べ物があることを知らない頃からの大ファンで、日本で食べ歩きをしていた。L.A.にラーメン屋が急増していることは、決して嫌ではないし、それらの店にも行くが、「まだここでは本当に美味しいと思うものにめぐりあえていない」そうである。

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