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砂の女

【解説/みどころ】
読売文学賞を受賞した小説を、原作者の安部公房自らが脚色。映像化は困難であると思われた観念的な原作を、勅使河原監督は見事なモノクロームの映像化に成功している。カンヌ映画祭審査員特別賞をはじめ、数多くの賞を受賞した力作。砂丘地帯に昆虫採集に来た教師が一夜の宿にと、砂の穴の中にある後家の家に泊まる。穴はたえず砂が崩れ落ち、女は終日その砂をかき出している。男は自分がその労働力として囚われの身になったことを知り愕然とし、脱出を図るが果たせない。そして女と欲情で結ばれ、住人に同化していく……。文明の囚人となった人間を象徴的に描き、痛烈なショックを与える前衛的な作品である。


キャスト
岡田英次岸田今日子三井弘次伊藤弘子矢野宣関口銀三市原清彦
スタッフ
監督: 勅使河原宏 脚本: 安部公房 原作: 安部公房
上映時間・制作年
147分/1964年
制作国
日本
配給
東宝=勅使河原プロ


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