【解説/みどころ】
平安時代の末、越後を旅していた母子連れは、人買いにだまされて引き離されてしまう。安寿と厨子王丸の二人の子供は、丹後の大地主・山椒太夫の荘園に奴隷として売られ、毎日苛酷な労働に苦しめられる。山椒太夫のもとで10年間を耐え忍んだ姉弟はある日逃げ出す決心をして荘園を出るが、追っ手が迫り、安寿は弟を救うためにおとりとして池に身を投げる。厨子王丸は逃げ延びて国守となり、母を求めて佐渡に赴く……。森鴎外の小説で有名な話を溝口健二が重厚な演出で描いた秀作。ラストのパン撮影で捉えられた海のシーンは息をのむほど美しく、ジャン・リュック・ゴダールがのちに「気狂いピエロ」のラストで再現した。
- キャスト
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田中絹代/
花柳喜章/
香川京子/
毛利菊枝/
進藤英太郎/
河野秋武/
菅井一郎/
見明凡太朗/
浪花千栄子/
香川良介/
三津田健/
- スタッフ
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監督:
溝口健二
脚本:
八尋不二
依田義賢
原作:
森鴎外
- 上映時間・制作年
- 124分/1954年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 大映=大映京都
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