【解説/みどころ】
マキノ雅広が、1950年の「殺陣師段平」を自らリメイクした作品。物語は、新国劇の盟主・沢田正二郎から“リアルな”殺陣の創造を頼まれた殺陣師の段平が、無学なためにリアリズムの精神をつかめず、それでも女房のお春や娘のおきくの助けを借りて、殺陣の工夫に没頭していくというもの。今回も当時の五社協定の枠を越え、お春役を山田五十鈴が買って出て名演を見せている。また、同年「夫婦善哉」で自らの新生面を切り開いた森繁が段平を好演。浪花のガンコな職人気質の男を、人情味タップリに演じている。他に、娘役の左幸子が死の床に付きながらも殺陣への夢を捨てない段平になり代わり、段平からの口伝えで殺陣をつける、健気な娘に扮し、涙を誘う。
- キャスト
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森繁久彌/
山田五十鈴/
本郷秀雄/
森健二/
沢村国太郎/
小林重四郎/
左幸子/
- スタッフ
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監督:
マキノ雅弘
脚本:
マキノ雅弘
原作:
長谷川幸延
- 上映時間・制作年
- 117分/1955年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 日活
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