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ストーリー構築に5年! マイケル・ベイ最新作『アンビュランス』、脚本家が明かす誕生秘話

映画

映画『アンビュランス』マイケル・ベイ監督
映画『アンビュランス』マイケル・ベイ監督(C)2022 Universal Studios. All Rights Reserved.

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ジェイク・ギレンホール

ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世

エイザ・ゴンザレス

 俳優ジェイク・ギレンホールが主演を務めるマイケル・ベイ監督最新作『アンビュランス』が、全米公開に先駆け、3月25日より日本公開される。デンマーク映画『25ミニッツ』をもとに5年の歳月をかけて構築された本作のストーリー。監督が撮影に至るまでの経緯を、脚本家のクリス・フェダクが明かした。

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 ロサンゼルス史上最高額の銀行強盗を企てた血のつながらない兄弟が逃走のため乗り込んだのは、瀕死(ひんし)の警官を乗せた救急車だった。警官を死なせずに大金を奪い逃げきれるのか? 究極の選択を迫られるノンストップ・アクション。主演のジェイク・ギレンホールのほか、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、エイザ・ゴンザレスと、売れっ子カメレオン俳優たちが共演する。

 これまで、麻薬盗難事件の解決に奮闘する刑事コンビや島を占拠したテロリストとの戦い、地球の滅亡を阻止すべく宇宙に飛び立つ男たち、人類と金属生命体の死闘など、さまざまなテーマの作品でメガホンをとってきたマイケル・ベイ監督が、最新作で手掛けるのは“銀行強盗”。それも、強奪の計画が失敗し窮地に陥った犯人がジャックした救急車に瀕死の警官が乗車しているという前代未聞のストーリーだ。警察から逃げる銀行強盗の血のつながらない兄弟と事件で重傷を負った警官、警官の救護にきた救命士の3組が、救急車という動く密室で次々と巻き起こる危機に直面する。

 劇中では濃密な1日の出来事として描かれているが、以前から銀行強盗をテーマにしたかったベイ監督が本作の撮影に至るまでには5年の歳月がかかったという。監督から脚本を任されたクリス・フェダクは、デンマークのスリラー映画『25ミニッツ』(2005)と出合い、2人の銀行強盗が心臓発作を起こした患者を乗せた救急車をジャックするという作品の核となる部分が気に入ったといい、「映画の舞台をロサンゼルスに移し、これ以上ないほどのダイナミックなアクションを含む作品に変えたらどうか、と思ったんだ」と本作製作のきっかけを明かしている。

 『ダイ・ハード』(1988)や『サブウェイ・パニック』(1974)など近代的なアクション映画や、『フレンチ・コネクション』(1971)、『狼たちの午後』(1975)など70年代のクラシック映画からインスパイアされ、本作で観客が神経をすり減らすような2時間強を作り出したかったフェダク。「本作の脚本を書いていて、すっかり夢中になってしまった。人間らしい登場人物のストーリーが作れたから」と振り返り、「ダイナミックなアクションがこれほど含まれていても、主に3人の登場人物を取り上げた、親しみ深いストーリーとなっている」と語り、カーチェイスやヘリコプターアクション、爆破など息つく暇もなく大迫力の危険なアクションが繰り広げられる中、それぞれ主人公たちのストーリーを編み込んだ本作に自信をみせている。

 フェダクは本作の魅力について「警官、銀行強盗、救急隊員など誰でも間違いを起こすこともあり、正しいことを行うこともある。間違った選択をすることもある。皆、自分なりのレールを進んでいくが、何か事件が起こったときにその境目が曖昧になり、互いにぶつかり合い、交差する点が魅力だと思う」と指摘。ダイナミックなアクションだけでなく、逃走を続ける救急車と追跡する警察たちのせめぎ合いの中で、幾度となく究極の選択を迫られる登場人物たちを善悪にとらわれず描いているところだと明かしている。

 映画『アンビュランス』は、3月25日より全国公開。

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