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名匠ウォン・カーウァイの5作品を4Kレストア 『2046』18年ぶりの全国公開

映画

映画『恋する惑星 4K』場面写真
映画『恋する惑星 4K』場面写真(C) 1994 JET TONE PRODUCTIONS LTD. (C) 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED

 香港の名匠ウォン・カーウァイ監督作『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』の5本が4Kレストアされ、8月19日より順次公開されることが決定した。木村拓哉ほかアジアの豪華スターが出演する『2046』が全国公開されるのは18年ぶりとなる。

【写真】『天使の涙』『2046』など、ウォン・カーウァイ監督自ら4Kレストアした5作品

 2000年、第53回カンヌ国際映画祭にてトニー・レオンが主演男優賞を獲得し、ウォン・カーウァイ監督の代表作となった『花様年華』。その制作20周年を記念し、監督自らの手により過去作を4Kレストアするプロジェクトが実施されることになった。

 そのレストアされた作品の中から、香港の重慶マンション周辺を舞台に、トニー・レオンと金城武が演じるふたりの警官の失恋とすれ違う恋模様を描く『恋する惑星』(1994)、香港のネオン街を舞台に男女5人の恋と青春を描く群像劇『天使の涙』(1995)、レスリー・チャンとトニー・レオンが傷つけ合いながらも愛し合う恋人同士を演じた『ブエノスアイレス』(1997)、トニー・レオンとマギー・チャンが互いに伴侶を持つ身でありながら惹かれ合う男女を演じた大人のラブストーリー『花様年華』(2000)、トニー・レオン、コン・リー、フェイ・ウォン、木村拓哉、チャン・ツィイーなどアジアの人気スターが多数出演するSFラブストーリー『2046』(2004)の5作品が公開されることが決定した。

 カーウァイ監督は「観客は、その作品を初めて観た時の記憶が強烈に残っているもの。今回のレストアは、単なる焼き直しではなく、新たに生まれ変わった作品と位置付けることにしました。この新しい作品を楽しんでもらいたい」とコメント。

 そして「『恋する惑星』と『花様年華』は私のお気に入りのアスペクト比1.66:1で撮影され劇場公開されましたが、ビデオ化の際に1.85:1に修正されました。そこで今回のレストアでは元のアスペクト比に戻しました。『天使の涙』は、元々意図していたスコープサイズに変更しています。当時はスタンダード画面で撮影したものをワイド画面に編集することは不可能でしたが、今回のレストアで実現することができました。また、『恋する惑星』は公開当時5.1chが存在しなかったため、今回5.1ch音声を再構成。『花様年華』もリミックスしています」と、画面サイズや音声の修復の際にこだわった点を明かしている。

 2019年におきた火災によってオリジナルネガの一部が焼失してしまった『ブエノスアイレス』については、「(火事が原因で)一部のシーンを短くする必要がありましたが、ほとんどのシーンは以前よりも美しく復元することが出来ました」と自信をのぞかせている。

 『2046』は、2004年の初公開以来18年ぶりの全国公開となる。台本がなく、撮影スケジュールさえも分からないという慣れない環境の中で戸惑いながらも奮闘した、当時30歳の木村拓哉からあふれる色気は要注目だ。

 これらの作品でウォン・カーウァイ監督×撮影監督クリストファー・ドイルの名コンビが生み出した映像は、それまでのアジア映画のイメージを一新。90年代に日本で巻き起こったミニシアターブームを牽引するひとつとなり、そのスタイリッシュな映像と世界観は今もなお多くのクリエイターに影響を与え続けている。当時ハマった人も、配信等で知った若い世代も、この機会に劇場で新しい作品として生まれ変わったウォン・カーウァイ作品の魅力に浸ってほしい。

 『恋する惑星 4K』『天使の涙 4K』『ブエノスアイレス 4K』『花様年華 4K』『2046 4K』は、8月19日より全国順次公開。

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