ホン・サンス監督『イントロダクション』＆『あなたの顔の前に』同時公開 加瀬亮からコメント到着
映画
韓国のホン・サンス監督の日本公開最新作『イントロダクション』と『あなたの顔の前に』が、2本同時に6月24日より全国順次公開されることが決定。両作を鑑賞した俳優の加瀬亮からコメントが到着した。併せて場面写真も解禁された。
【動画】映画『イントロダクション』予告編
2022年ベルリン国際映画祭で、長編27作目の最新作『The Novelist’s Film』が銀熊賞（審査員大賞）を受賞し、3年連続銀熊賞受賞の快挙を果たしたホン・サンス監督。世界を席巻する韓国映画界でひときわユニークな映画作家として、揺るぎない国際的評価を築き上げてきた。今回日本公開となる『イントロダクション』は長編25作目、『あなたの顔の前に』は26作目となる。
『イントロダクション』は、将来の進路も定まらず、まだ何者にもなれないナイーブな青年ヨンホの物語。韓国とベルリンを舞台に、折り合いの悪い父、夢を追って海外に旅立ってしまった恋人、息子の進路が気がかりな母との再会と三つの“抱擁”を通して、一人の若者の人生がひもとかれていく。
『あなたの顔の前に』は、長い米国暮らしから突然、妹を訪ねて韓国へ帰国した元女優のサンオクが主人公。彼女が捨て去った過去や後悔と向き合いながら、かけがえのない心のよりどころを見いだしていく、たった一日の出来事が描かれる。
2012年に来日中のホン・サンス監督と対談したことをきっかけに意気投合し、誕生した作品『自由が丘で』（2014）に主演した加瀬亮は、日本公開最新作の2作をいち早く鑑賞。「もし凍ってしまった水たまりのようなものが、長年寒々と心の痛みになっているのだとしたら、この映画たちはきっと、それを静かに溶かしてくれる」とのコメントを寄せた。
解禁された場面写真は計14点。『イントロダクション』からは、キム・ミニ（『逃げた女』『お嬢さん』）の登場シーンなど。『あなたの顔の前に』からは、主役を演じた40年のキャリアを誇るベテラン女優イ・ヘヨンがホン・サンス作品初出演で見せる自然な魅力を切り取ったものなど。
日本公開に先立ち、4月8～17日、5月4～10日にわたり、ニューヨークのFilm at Lincoln Centerではホン・サンス監督の回顧展となる特集上映「The Hong Sangsoo Multiverse：A Retrospective of Double Features」を開催。回顧展の予告編と本展で米国での劇場公開となる『あなたの顔の前に』の新たな予告編も解禁された。5月6・7日の本作上映後のQ＆Aではホン・サンス監督の登壇が予定されている。同監督がニューヨークを訪れるのは2017年以来。
映画『イントロダクション』『あなたの顔の前に』は、6月24日より全国順次公開。
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