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お蔵入りの『バットガール』は公開に堪えない作品だった DCスタジオトップが「正しい決断」と述べる

映画

お蔵入りとなった『バットガール』に主演していたレスリー・グレース
お蔵入りとなった『バットガール』に主演していたレスリー・グレース(C)AFLO

 レスリー・グレース主演、マイケル・キートン、J・K・シモンズらが出演し、すでに撮影を終えていたにも関わらず、昨年夏に公開取り止めとなったDCの『バットガール』。昨年ジェームズ・ガンと共にDCスタジオのトップに就任したピーター・サフランが、『バットガール』のキャンセルについて「正しい決断だった」と語った。

【写真】「レスリー・グレース」フォトギャラリー

 Varietyによると、現地時間1月30日に開催されたワーナー・ブラザース・ディスカバリーのプレスイベントで、サフランは「『バットガール』のキャラクターは、今後の我々の物語に必然的に登場することになります。本作については、制作過程の終盤でキャンセルしたことは問題ではありません。映画を観ましたが、カメラの前にも後ろにも、素晴らしい才能が大勢関わっていました」とコメント。

 「ですが、映画は公開に堪えないものでした。時々起こることです。公開できなかったのです。(ワーナー・ブラザース・ディスカバリー社長兼CEO)ザスラフや彼のチームがキャンセルしたことは、非常に大胆で勇気ある決断だったと思います。DCにダメージを与えたでしょうし、関係者にもダメージを与えることになっていたでしょう」と続けたそうだ。

 なお、関係者とはこれからも仕事をしたいと明かし、すでに監督コンビのアディル・エル・アルビとビラル・ファラーとは先週面会したと話した。関係者の中には、すでにDC作品に関わっている者もいるそうだ。

 「先にも述べた通り、たくさんの才能ある人が関わっていましたが、作品が公開できないものだったのです。小さな画面用に作られたもので、劇場公開したとしても他の作品と戦うことは出来なかったでしょう。繰り返しますが、キャンセルは難しい決断ではなかったと思います。正しい決断でした」と述べたという。

 本作は、ゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘、バーバラ・ゴードン/バットガールを主人公として描かれる作品で、ワーナーブラザーズの配信サービス、HBO Max向け作品として、2021年に製作が決定した。当初の予算は7500万ドル(約100億円)とみていたものの、コロナ禍の影響により、撮影を終えた時点で9000万ドル(約120億円)まで膨れ上がっていたと報じられている。

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