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11月22日は “いい夫婦の日”! 夫婦のあり方を問いかける良作をご紹介

映画

いい夫婦の日の日におすすめの映画『ビフォア・ミッドナイト』
いい夫婦の日の日におすすめの映画『ビフォア・ミッドナイト』(C)AFLO

 11月22日は“いい夫婦の日”らしい。が、“いい夫婦”ってそもそも一体なんなのだろうか…。仲睦まじくいつも明るく笑顔でいること? ノーガードで打ち合いながらも本音をぶつけ合える関係? 色々な夫婦、カップルはいるけれど、その関係や距離感はさまざま。当然、恋愛や夫婦がテーマの映画もアプローチ方法はバラエティーに富んでいて、そこが恋愛映画の魅力であり奥深いところ。“いい夫婦の日”に夫婦のあり方を考えさせられる、シニカル&ビターで愛情いっぱいの作品を紹介したい。

【関連】『ビフォア・ミッドナイト』フォトギャラリー

 「好きな恋愛映画」ランキングに顔を出すことが多いリチャード・リンクレイター監督の『ビフォア』シリーズ。前作から9年ぶりの続編『ビフォア・ミッドナイト』(14)。『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(95)ではロマンティックな出会いに胸ときめかせ、『ビフォア・サンセット』(05)では長い年月を経て再会した2人が、互いの愛を探り合う微妙な関係にハラハラ。そして本作では、ようやく結ばれた2人の間に起きている夫婦の“現実”が描かれている。過去作のロマンティックさは影をひそめ、酸いも甘いも噛み分けたリアルで生々しい夫婦の姿がそこにある。

 『ビフォア』ファンはその“現実”に一瞬失望感を抱くかもしれないが、そこはリンクレイター監督。物語が進むにつれ、イーサン・ホーク演じるジェシーとジュリー・デルピー扮するセリーヌの感情的に見えつつもロジカルな会話劇に魅了され、シリーズの世界観を堪能できる。サンライズ、サンセット、ミッドナイト……続けて鑑賞すれば、恋人と夫婦の関係性の違い、パートナーの本質が見えてくるハズ。

 超現実的な作品の次は、ファンタジックなパッケージングがほどこされた切ないラブストーリー『きみがぼくを見つけた日』(09)。過去や未来へのタイムトラベルを繰り返してしまう主人公ヘンリー(エリック・バナ)と、恋人クレア(レイチェル・マクアダムス)の物語。この作品は自らの意志でタイムトラベルできないことが大きな枷となり物語が進む。そばにいて欲しい時にいなくなってしまうのだ。たとえ結婚式当日でも…。それは大きな悲劇を巻き起こす一方、2人が愛し合う意味を深く理解させてくれるという作用ももたらす。色々な困難がありながらも、一緒にいることの大切さを伝えてくれる作品だ。

 最後に紹介するのは、絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培を成功させた青森のリンゴ農家の実話を映画化した『奇跡のリンゴ』(13)。この作品は、リンゴ農家の人々のひたむきな思いや努力を描いた作品である一方、農薬で体を害してしまった妻を救うために心血を注ぐ、夫の妻に対する愛の物語でもある。失敗を繰り返し、途方に暮れるような歳月を費やしているにも関わらず先が見えない不安…。そんな中、妻を想う夫と、それを支える妻や家族の絆に心震わされる。

 初冬には、こんな作品を夫婦や恋人同士で鑑賞し、お互いの存在を再確認し心を温めてみては。(文・磯部正和)

 “いい夫婦の日”にぴったりな映画は、「クランクイン!ビデオ」にて配信中。

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