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ジブリが色彩に込めたこだわりとは?『映画を塗る仕事』展先行レポート

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三鷹の森ジブリ美術館新企画展示『映画を塗る仕事展』内覧会に登壇した安西香月館長(中央)
三鷹の森ジブリ美術館新企画展示『映画を塗る仕事展』内覧会に登壇した安西香月館長(中央) クランクイン!

 三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示『映画を塗る仕事』展内覧会が16日に開催され、同美術館の安西香月館長が出席。安西館長は宮崎駿監督と高畑勲監督が色彩に込めた思いをひも解く本展について「両監督が、こういう風に作品を作り上げたいっていう気持ちがあって、それにスタッフが、すごく頑張って応えている感がとてもあるんですね。枚数もすごいし、色を考え出すこともすごい。そういうところを見ていただけたらなと思っております」と語った。

【写真】三鷹の森ジブリ美術館新企画展示『映画を塗る仕事』展 内覧会の様子

 宮崎・高畑の両監督を色彩設計として支えた故・保田道世の手腕を、当時の画材を用いて表現しており、ジブリ作品において「色で何が表現されたのか」を感じることができる展示となっている。安西館長は本展開催のきっかけについて、2年半前の美術館の大規模修繕時に、展示していたセル画が劣化してきていたことに気づき、別のものに張り替えようとスタジオジブリを訪れた際に、とても手の込んだセル画を目にしたことだったと明かした。

 「スタジオジブリの作品というのは、時間とか、流れみたいなものをすごく細かく描写していく作品が多いんです」と語る安西館長は「宮崎監督も高畑監督も、画面が暗くなってきたときに、暗くなるのはあまりよろしくないと思っている方たちなんですね。透明感を常に持っていたいということで、画面を暗くするんじゃなくて、夜なら夜を色で表現したいみたいなことを、常にスタッフに要望しているようで」とも語った。

 『映画を塗る仕事展』は、解説パネルを40枚、セル画を196枚展示。おなじみの作品の名シーンや、何気ないワンシーンにおいて、時刻や天候などの環境の変化に伴い、どのような色・影の変化が生じるのか、またセル画と背景画を組み合わせることでどんな色合いの違いが生まれるのか、そして宮崎監督や高畑監督が水や光を交えたシーンにさまざまな創意工夫を注ぎ込んできたのかが、わかりやすく解説されている。

 また、ジブリ作品に影響を与えた油絵や、カラフルな画材なども確認できるので、隅々まで目を通してほしい。

 三鷹の森ジブリ美術館新企画展示『映画を塗る仕事』展は11月17日よりスタート。チケットは日時指定の予約制で販売中。

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