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山田孝之主演『はるヲうるひと』来年6月公開決定 佐藤二朗、韓国で脚本賞受賞に喜び

映画

映画『はるヲうるひと』2021年6月公開決定
映画『はるヲうるひと』2021年6月公開決定(C) 2020「はるヲうるひと」製作委員会

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 公開延期となっていた山田孝之主演の映画『はるヲうるひと』が、2021年6月より全国公開されることが決まった。また、本作が韓国で11月5~7日開催された第2回江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞。原作・脚本・監督・出演を務めた佐藤二朗より、喜びのコメントが到着した。

【写真】佐藤二朗監督、劇中では凶悪な人物に 『はるヲうるひと』場面写真

 本作は、佐藤が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で2009年に初演、2014年に再演された舞台が原作。架空の島にある売春宿を舞台に、生きる手触りがつかめず、死んだように生きる男女が、それでも生き抜こうともがく壮絶な闘いを描く。キャスト陣には山田のほか、仲里依紗、向井理、坂井真紀、監督の佐藤らが名を連ねている。

 その島は、至るところに「置屋」が点在する。本土からは日に二度連絡船が出ており、客の往来の足となっている。住民たちはこの閉塞された島で一生を過ごし、女は客から「外」の話を聞いて思いをはせる。男は、女たちのそんな「夢」を一笑に付して留まらせる。

 ある置屋にその「三兄妹」はいた。長男の哲雄(佐藤)は店を仕切り、その凶暴凶悪な性格で恐れられている。次男の得太(山田)は哲雄にこびへつらい、子分のように従っている。長女のいぶき(仲)は、長年の持病を患い床に伏している。ここで働く4人の個性的な遊女たちは、哲雄に支配され、得太をバカにし、いぶきに嫉妬していた。女を売る家で唯一女を売らず、それどころか優遇された箱入り娘。しかも、いぶきはだれよりも美しかった。その美しいいぶきを幼少から見守り寄り添う得太であった。

 本作が第2回江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞したことについて、佐藤監督は「役者界隈の賞で、頂いた唯一の賞がNG大賞のみの僕が、まさか異国の地で最優秀脚本賞を頂けるとは思いもよらなかった」と喜びのコメントを寄せた。

 以下、佐藤二朗監督コメント全文。
 韓国の江陵国際映画祭で最優秀脚本賞を頂いた。言うまでもなく、役者は「演じる」のみに執心するのがよい。当然のことだ。しかし僕にはどうしても「演じる」欲求とは別腹に「書く」欲求がある。役者ゆえ「書く」欲求は捨てるべきだと考えた時期もあった。しかし「お前は書いていい人間だ」と背中を押してくれた人が何人かいた。その人たちや、「何度読んでも魂が震える」と主演を受けてくれた山田孝之、日頃はわりと辛口(笑)なのに「このホンは面白い」と真っ直ぐに僕の目を見て言った坂井真紀、「このホンをつまらなく撮ったら僕の責任」と言ったカメラマン神田創らに、ほんの少しかもしれないが報いられた気がする。役者界隈の賞で、頂いた唯一の賞がNG大賞のみの僕が、まさか異国の地で最優秀脚本賞を頂けるとは思いもよらなかった。そして石橋貴明さんとの対談で「賞なんていらない!」とカッコつけて言ったが、石橋さん、ごめんなさい、頂いたら頂いたで、嬉しいもんですね、賞。

 映画『はるヲうるひと』は、2021年6月より全国公開。

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