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松井玲奈主演×島本理生原作『よだかの片想い』映画化 共演に中島歩

映画

映画『よだかの片想い』場面写真
映画『よだかの片想い』場面写真(C)島本理生/集英社 (C)2021映画「よだかの片想い」製作委員会

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松井玲奈

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安川有果

城定秀夫

 作家・島本理生の恋愛小説『よだかの片想い』(集英社文庫)が、女優・松井玲奈の主演で映画化され、2022年に全国公開されることが決まった。

【写真】『よだかの片想い』原作書影

 物語の主人公は、理系女子大生の前田アイコ。彼女の顔の左側にはアザがある。幼い頃から、からかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びは諦めていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本が映画化されることになり、友人の編集者の手引きで、監督の飛坂逢太と会う。

 話をするうちに彼の人柄に引かれ、作品にも感動するアイコ。飛坂への片思いを自覚してから、不器用に距離を縮めていくが、相手は仕事が第一で、女性にも不自由しないタイプ。アイコは飛坂への思いを募らせながら、自分のコンプレックスとも正面から向き合うことに…。

 主人公アイコを演じる松井は、かねてより島本作品の大ファンを公言。『よだかの片想い』は松井自身が初めて接した島本作品でもあり、もし実写化する時は是が非でもヒロインのアイコ役をやりたいと熱望し続けていた。

 共演の、アイコが思いを寄せる飛坂役には、2015年公開された初主演映画『グッド・ストライプス』で第7回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞し、第71回ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『偶然と想像』などの出演作の公開を控える中島歩。

 監督は安川有果。脚本を城定秀夫が手がける。制作はメ〜テレと制作会社ダブ。本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト“(not) HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの第2弾公開作品として制作された。

 主演の松井は「『よだかの片想い』は私にとって特別な一冊です。描かれる恋愛模様に心奪われた日から、いつかアイコを演じたいと強く思い、そして今回その夢が叶いました。敬愛する島本理生さんの、中でも特に思い入れの強い作品。その世界を生きることができるなんて、こんなにも嬉しいことはありません」とコメント。

 安川監督は松井について「この役を熱望されていただけあって頼もしく、映画全体を引っ張ってくれました。シーンの相談の為に待機場所を訪ねると、びっしりと付箋のついた小説を読み込んでいた姿が今も目に焼き付いています。その覚悟と熱量で『島本作品の主人公を演じる』夢を叶えた松井さんの姿には幾度となく刺激を受けましたし、アイコに魂を吹き込んでくれた松井さんの魅力がそのままこの映画の魅力であると自信を持って言いたいです」と話している。

 映画『よだかの片想い』は、2022年全国公開。

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