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元Foorin・新津ちせ主演、映画『凪の島』製作決定 山口県の島を舞台に少女の成長描く

映画

 子役の新津ちせが主演する映画『凪の島』が製作され、2022年に全国順次公開されることが決定。併せてティザービジュアルが解禁された。

【写真】映画『凪の島』ティザービジュアル

 本作は、山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、少年少女の心の成長や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描く。監督は長澤雅彦で、脚本も長澤監督自身によるオリジナル。

 主人公は、両親の離婚によって母の故郷である山口県の小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪。その凪役を、Foorinメンバーとしての活動や、NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演、12月17日公開の映画『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』吹替版での声の出演も発表された新津ちせが務める。全国で開催されたオーディションで、新津は当時10歳とは思えない見事な演技力で主役の座を獲得した。

 新津は「長澤監督のオーディションはすごく緊張しましたが、凪のシーンを演じることがとても楽しかったので、本当に凪役に決まった時は飛び上がるくらい嬉しかったです! 凪は、東京からお母さんの生まれ故郷の山口県下松市の島に引っ越してきた、海が大好きな女の子です。私も、母が山口出身で、山口は私にとっても大切なふるさとです」と話す。

 長澤監督は「2014年製作の映画『恋』以来、山口県で僕は様々な映画や映像を作ってきました。山口県はもはや僕の映画史にとって欠くべからず大切な存在です。新作『凪の島』は、そんな僕にとっての人生の集大成とも宝物とも言っていい作品になるでしょう。全力で頑張ります」とコメントしている。

 凪は母とともに、島で唯一の診療所で医師をしている祖母の家で暮らしている。普段は明るく振る舞う凪だが、アルコール依存症となり母へ暴力をふるう父の姿が目に焼き付き、心に傷を負い、ときどき過呼吸になって倒れてしまう。でも今は、事情をすべて知った上で何も言わず温かく迎え入れてくれる島の人たちに囲まれ、少しずつ笑顔を取り戻している。しかしある日、島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言う。その願いを聞いた凪は…。

 主演の新津以外のキャストはまだ解禁前だが、ティザービジュアルでは主人公・凪を5人の登場人物が取り囲んでいる絵柄。「あの島のひと夏が、君をほんの少し大人にしたんだ」「瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた、ひと夏の物語」というキャッチコピーが示す通り、小さな島でのひと夏の体験が少女を成長させていく様子を想像できる仕上がりとなっている。

 映画『凪の島』は、2022年全国順次公開。

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