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『真夜中乙女戦争』柄本佑演じる“黒服” 東京破壊計画を首謀する謎の男の正体とは?

映画

映画『真夜中乙女戦争』場面写真
映画『真夜中乙女戦争』場面写真(C)2022『真夜中乙女戦争』製作委員会

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 King & Princeの永瀬廉が主演し、池田エライザや柄本佑らが共演する映画『真夜中乙女戦争』。本作でキーパーソンとして登場するのが、東京破壊計画を首謀する謎の男“黒服”。このたび“黒服”について、同役を演じた柄本や原作者の作家F、脚本・監督を務めた二宮健が語るコメントが到着した。

【写真】掴みどころのない魅力と抜群のカリスマ性! 映画『真夜中乙女戦争』で“黒服”を演じる柄本佑

 作家Fの小説を映画化する本作は、平凡で退屈な日々を送る大学生“私”(永瀬)が、自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争を描く。りりしく聡明な“先輩”(池田)に惹(ひ)かれつつも、人の心を一瞬で掌握してしまう危険なカリスマ“黒服”と出会ったことで、“私”の退屈だった日常は一変。【真夜中乙女戦争】という名の“東京破壊計画”へと巻き込まれていく。脚本・監督は、『チワワちゃん』(2019)、『とんかつDJアゲ太郎』(2020)などの二宮健。主題歌は、世界的歌姫ビリー・アイリッシュの楽曲「Happier Than Ever」に決定している。

 劇中で主人公“私”(永瀬)が突如鮮烈な出会いを果たすのが、一連の騒動を首謀する謎に包まれた男“黒服”。この重要なキーパーソンである“黒服”を演じるのは、2001年に黒木和雄監督作『美しい夏キリシマ』(2003)のオーデイションで主演を勝ち取りデビュー、その後数々の話題作へ出演し続けている柄本佑。これまでキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞、日本アカデミー賞優秀助演男優賞などさまざまな賞を受賞した実力派俳優の柄本が、掴みどころのない魅力と抜群のカリスマ性を併せ持つ“黒服”にふんして“私”を魅了する。

 黒服役の柄本は「“黒服”なりの葛藤や不安というのは台本で感じていた部分だったので、あまり型にはめられ過ぎないように人間めいた部分もあった方がいいんだろうなと思いながらやっていました」と振り返る。そんな柄本演じる黒服について、原作者のFは「原作の斜め上くらいをいっている」と称賛。「見てて楽しくて仕方なかったですし、いわゆる何がとんでくるか分からないギターソロみたいな(笑)」と、原作とはまた異なるアプローチで作り上げられた“黒服”の存在に魅了されたことを明かした。

 この謎めいた“黒服”について、Fは「現代を生きる上で必要な能力をすべて兼ね揃えてしまった天才、というのを仮定しました。主人公の“私”とは真逆です。なれるものならなってみたいが、絶対になれない存在。他人のためなら私財をなげうってでも助ける天使でもあれば、目的を定めたら手段を択ばない悪魔でもある。矛盾しながら両極の爆弾を同時に抱えている」と説明。

 二宮監督も「“黒服”を考えている時に、“矛盾”というキーワードには辿り着いたんですよね。突っぱねたいけど惹きつけたいとか、泣かせたいけど笑かしたいとか、笑かしたいけど泣かせたいとか、怖がらせたいけど安心して欲しいとか、その逆もしかり。各々が抱えている矛盾、それを体現している男」とコメント。

 実は本作の撮影に臨むまでに、脚本を23稿も書き直したという二宮監督。難航した理由について「理由を絞るとしたら、“黒服”が何なのかが掴めなかったっていうことだと思います。本当に撮影の直前まで悩んで書いていたし、僕の中の“黒服”が何なのかの答えが出るまでに23稿までかかったって言っても過言ではない」と語っている。

 映画『真夜中乙女戦争』は、2022年1月21日より全国公開。

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