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ゴールデン・グローブ賞<映画の部> 濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が候補入り

映画

濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がゴールデン・グローブ賞候補入り
濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』がゴールデン・グローブ賞候補入り 写真提供:AFLO

 現地時間12月13日、第79回ゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表された。映画の部では、ケネス・ブラナー監督の半自伝的映画『ベルファスト』と、ジェーン・カンピオン監督のNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』がそれぞれ7つノミネートされ、最多タイを記録。また非英語作品賞には、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が候補入りした。

【写真】西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』フォトギャラリー

 『ドライブ・マイ・カー』は、妻を失った男の喪失と希望をつづった村上春樹による短編小説『ドライブ・マイ・カー』を原作に、同作にほれ込んだ濱口監督が自ら脚本も手掛けて映画化した。第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞を含む4冠を達成したほか、現地時間12月3日に発表された第87回ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞を受賞。世界中の映画賞を席巻している。

◆批判噴出…改革が求められるゴールデン・グローブ賞

 ゴールデン・グローブ賞は、例年ならばアカデミー賞の行方を占う前哨戦として注目を集める重要な賞のひとつ。しかし今年はじめに、主宰するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)に所属する約90名の会員のうち、アフリカ系が1人もいなかったことが明るみに出て、会員の多様性の欠如と、それによる評価基準の偏りが疑問視されていた。

 これを受け、大手スタジオや有名俳優らが、問題が是正されるまで参加の拒否を表明し、テレビ放送を予定していた米NBCは、今年の放送を取りやめることを発表している。

 対してHFPAは、今回のノミネーション発表に先立つ10月に、新たに21人の新会員を迎え、問題に対処していることをアピール。放送は行わないものの、現地時間1月9日に授賞式を行うことを発表している。

 <映画の部>主な候補者・候補作品は以下の通り。
●作品賞(ドラマ)
『ベルファスト』
『コーダ あいのうた』
『DUNE/デューン 砂の惑星』
『ドリームプラン』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

●女優賞(ドラマ)
ジェシカ・チャステイン『タミー・フェイの瞳』
オリヴィア・コールマン 『ロスト・ドーター』
ニコール・キッドマン『BEING THE RICARDOS(原題)』
レディー・ガガ『ハウス・オブ・グッチ』
クリステン・スチュワート『スペンサー(原題)』

●男優賞(ドラマ)
マハーシャラ・アリ『Swan Song(原題)』
ハビエル・バルデム『BEING THE RICARDOS(原題)』
ベネディクト・カンバーバッチ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
ウィル・スミス『ドリームプラン』
デンゼル・ワシントン『The Tragedy of Macbeth(原題)』

●作品賞(コメディー/ミュージカル)
『シラノ』
『ドント・ルック・アップ』
『Licorice Pizza(原題)
『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』
『ウエスト・サイド・ストーリー』

●女優賞(コメディー/ミュージカル)
マリオン・コティヤール『アネット』
アラナ・ハイム『Licorice Pizza(原題)』
ジェニファー・ローレンス『ドント・ルック・アップ』
エマ・ストーン『クルエラ』
レイチェル・ゼグラー『ウエスト・サイド・ストーリー』

●男優賞(コメディー/ミュージカル)
レオナルド・ディカプリオ『ドント・ルック・アップ』
ピーター・ディンクレイジ『シラノ』
アンドリュー・ガーフィールド『tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』
クーパー・ホフマン『Licorice Pizza(原題)』
アンソニー・ラモス『イン・ザ・ハイツ』

●助演女優賞
カトリーナ・バルフ『ベルファスト』
アリアナ・デボーズ『ウエスト・サイド・ストーリー』
キルスティン・ダンスト『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
アーンジャニュー・エリス『ドリームプラン』
ルース・ネッガ『PASSING ―白い黒人―』

●助演男優賞
ベン・アフレック『The Tender Bar(原題)』
ジェイミー・ドーナン『ベルファスト』
キアラン・ハインズ『ベルファスト』
トロイ・コッツァー『コーダ あいのうた』
コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』

●監督賞
ケネス・ブラナー『ベルファスト』
ジェーン・カンピオン『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
マギー・ジレンホール『ロスト・ドーター』
スティーヴン・スピルバーグ『ウエスト・サイド・ストーリー』
ドゥニ・ヴィルヌーヴ『DUNE/デューン 砂の惑星』

●非英語映画賞(旧外国語映画賞)
『Compartment No. 6(英題)』ドイツ/ロシア/フィンランド
『ドライブ・マイ・カー』日本
『The Hand of God(英題)』イタリア
『A Hero(英題)』イラン/フランス
『Parallel Mothers(英題)』スペイン

●アニメ作品賞
『ミラベルと魔法だらけの家』
『Flee(原題)』
『あの夏のルカ』
『My Sunny Maad(原題)』
『ラーヤと龍の王国』

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