現代アートにおける“若手作家の登竜門” 「VOCA展2020」3.12から上野で開催
これからを期待される新進気鋭の作家33人(組)が作品を出品する「VOCA展2020 現代美術の展望‐新しい平面の作家たち‐」が、3月12日(木)から上野の森美術館で開催される。
【写真】グランプリとなるVOCA賞に選ばれた「Remove」
■やなぎみわ、蜷川実花など多方面で活躍する作家を輩出
本展は、現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に、1994年より毎年開催している美術展。全国各地で活躍する優れた未知の才能を毎回紹介している。
これまで、延べ921人(組)の作家が本展に出品しており、福田美蘭(1994年VOCA賞)、やなぎみわ(1999年VOCA賞)、蜷川実花(2006年大原美術館賞)、清川あさみ(2010年佳作賞)など、多方面で活躍している作家を輩出している。
今年も全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから推薦された33人(組)の作家が出品。グランプリとなるVOCA賞は、東京都在住(静岡県出身)・Nerhol(田中義久・飯田竜太)さんの≪Remove≫に決定。
VOCA賞受賞作品 Nerhol(田中義久・飯田竜太)≪Remove≫
そのほか、VOCA奨励賞には菅実花さん、李晶玉さん、VOCA佳作賞には黒宮菜菜さん、宮本華子さんの作品が選出。また、大原美術館賞には 浅野友理子さんの作品が、同美術館の選考を経て選出されている。
「平面」という一貫した切り口で若い世代の動向をヴィヴィッドに反映しながら、まさに「今日の美術」を見せている本展にぜひ、足を運んでみてほしい。
【「VOCA展2020 現代美術の展望‐新しい平面の作家たち‐」の詳細】
開催期間:3月12日(木)~3月30日(月)
開館時間:10時00分~18時00分(入館は閉館の30分前まで)
会場:上野の森美術館