紅白歌合戦「紅組」司会に抜擢! 若手演技派女優の代表格・二階堂ふみのこれまでを振り返る

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2020年12月31日 12:00
紅白歌合戦「紅組」司会に抜擢! 若手演技派女優の代表格・二階堂ふみのこれまでを振り返る
2019年、映画イベントに登場した際の二階堂ふみ  クランクイン!

 2020年3月から11月まで放送されたNHK連続テレビ小説『エール』でヒロインの古山音役を演じ、“日本の朝の顔”となった女優の二階堂ふみが、『第71回 NHK紅白歌合戦』の紅組司会を務める。そこで、紅白歌合戦本番を前に、女優・二階堂ふみのこれまでを振り返ってみたい。(文=安保有希子)


■映画『ヒミズ』が女優としての分岐点に

 12歳のときに、沖縄のフリーペーパー「沖縄美少女図鑑」に写真が掲載されたのをきっかけにスカウトされて芸能界入りした二階堂ふみは、新垣結衣、蒼井優らを輩出したティーン向け雑誌『ニコラ』の専属モデルを務め、2007年のテレビドラマ『受験の神様』(日本テレビ系)で女優デビューを果たす。

 彼女が最初に注目を集めたのが、俳優・役所広司の初監督作『ガマの油』(2009年)でのヒロイン役だ。二階堂は本格的な演技が初めてとは思えぬほどの勘の良さを披露し、“ポスト宮崎あおい”として業界内で話題となった。以降、初主演映画『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』、『指輪をはめたい』(共に2011年)などを経て、最初の転機が訪れた。その作品が、2012年1月公開の園子温監督作『ヒミズ』である。

 同作は2011年の第68回ヴェネツィア国際映画祭 コンペティション部門で上映され、二階堂は主演の染谷将太と共にマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞。日本人の俳優がこの賞を受賞するのは“初”であり、そこから“女優・二階堂ふみ”の名は一気に広まっていくこととなる。

2014年、映画『私の男』出演時のインタビュー写真
 2012年は『ヒミズ』以外にも、三池崇史監督作『悪の教典』、NHK大河ドラマ『平清盛』、2013年には第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於による同名小説の映画化『脳男』、豪華キャストが話題となった『地獄でなぜ悪い』などに出演し、『八犬伝』で初舞台にも立った。2014年も主演映画『私の男』をはじめ、映画4本、ドラマ3本と大活躍し、第13回ニューヨーク・アジア映画祭 ライジングスター・アワードの他、第38回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞、第39回エランドール賞 新人賞など、数々の賞を獲得。実力派女優として名を馳せていった。

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