クランクイン!

  • クランクイン!ビデオ
  • クラインイン!コミック
  • クラインイン!トレンド

  • ウェブ全体を検索
  • このサイト内を検索

松本 潤×有村架純『ナラタージュ』行定 勲監督が語る恋愛映画「湿度の高さが重要」

映画

 『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』『真夜中の五分前』と、さまざまな愛の姿を綴ってきた行定 勲監督。松本 潤を主演、有村架純をヒロインに、高校教師と元教え子の“許されない恋”を描いた、島本理生の同名小説を映画化した『ナラタージュ』のBlu‐ray&DVDリリースを前に、恋愛、恋愛映画、そして「結果的に、この映画を成立に誘ってくれたのは松本 潤と有村架純だと思う」というキャスティングを振り返った。

【写真】『ナラタージュ』場面写真&豪華版の商品展開図

 「恋愛って、やっている本人は燃え上っているけれど、外から見たらつまらないもの(笑)。でも、恋愛映画は手を変え、品を変え、いつの時代も作られ続けている。この原作が優れているのは、いつの時代のどんな人が読んでも刺さるということ。普遍さが非常に素晴らしいんです」と語る行定監督。

 そして、「思いを絶ちきれなかったり、裏切られて傷つく気持ち、すごく愚かな感情、そういったものが、キレイなグラデーションを成しているんです。言ってしまえば、こんなに苦しいなら恋愛しなきゃよかったと思えるような内容なんですが、そういう必死な思いって、『あ、私もこんな風になっている』と気づくもの。映画としてそう思えるものにできれば、『これは私の恋愛映画だ』と心に残る」と続ける。

 行定監督自身、そうした“必死な思い”、“揺れる思い”を映すことが好きだという。「特に好きなのは、風邪で寝込んだ泉(有村)のもとに葉山(松本)が訪ねて、布団に座っておかゆを食べているシーン。幸せなはずなのに、ふたりの感情が陰鬱になり、どんどん変貌していく。あの空気がいい。あ、これを撮りたかったんだなと。醍醐味ですよね。特に日本の恋愛映画では、あのちょっと“湿度”の高い感じが重要だと思います」。

 二人の感情が揺れる瞬間は、幾度も現れる。例えば、逆に泉が葉山の家を訪ねる場面。そこで、泉はかつて葉山が嫌いだと言っていた映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のDVDを目にする。

 「嫌いだって言ってたじゃないですかっていう険悪な感じね(DVDはその作品が好きだった葉山の妻のもの)。あの険悪な感じも好きですね。険悪さによって、逆に愛が見えてくる。相手への感情が高まっていないと、険悪になる必要はないわけですから。あのすごく嫌な感じが生まれるのが、恋愛の愚かさだよね」とニンマリ。

1ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る