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主演作『ヴェノム』公開! 実力派俳優トム・ハーディの軌跡を振り返る

映画

 しかし、続く『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013)で、トムは見事に挽回を果たす。最初から最後まで、主人公がひとり車を運転するシーンだけでつづられる同作において、共演者は声の出演だけで、顔を見せない。それでもまったく退屈させないのは、罪悪感と後悔に悩まされる主人公の内面が、細やかに描かれるからだ。この映画でトムはロサンゼルスとトロントの映画批評家協会賞から主演男優賞を受賞している。

 2015年の主演作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、ロンドン映画批評家協会賞を受賞。さらに同年の『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)では、初のオスカー候補入りを果たした。この作品ではレオナルド・ディカプリオが主演男優賞に輝いたが、ディカプリオほどの出番はないにしろ、トムの演技が、作品の評価に大きく貢献したことに、疑いの余地はない。

 昨年は映画『ダンケルク』で、これまたセリフに頼らず、緊迫した状況に置かれた男を名演。それだけに、セリフがたっぷりで、さまざまな表情を見せる今回の『ヴェノム』は、ファンにとって素敵なご褒美と言えるだろう。シリアスな彼も良いが、地球外生命体に体を乗っ取られたまま、サンフランシスコの街並みをバイクで駆け回る彼もまたチャーミングだ。次の作品『Fonzo』(原題)では、アル・カポーネを演じるそうで、今後にも期待が高まる。(文・猿渡由紀)

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