元宝塚雪組トップ・彩風咲奈「柔らかくなったと言われる」 退団から5ヵ月で生まれた変化

昨年10月に宝塚歌劇団を退団した元雪組トップスターの彩風咲奈。この春、退団後初のステージ「彩風咲奈 1st Concert『no man's land』」で新たな一歩を踏み出す。本格再始動を前に、初コンサートに懸ける思いや、17年におよぶ宝塚生活など、彩風咲奈のこれまで、今、そしてこれからを聞いた。
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◆今しか見せられない“中間地点の自分”を届ける1stコンサートに
――ファーストコンサートのお話を聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか?
彩風:またこのように舞台に立つ機会をいただけたことがうれしかったですし、まだ男役としてしか舞台に立ったことがないので、どういうことに挑戦できるのかなと思いました。男役を卒業してから半年くらいなので、完全に変化しきった自分ではなく、今しかお見せできない“中間地点の自分”をお届けできるようなコンサートにできたらなと思っています。
――構成・演出は荻田浩一先生が務められます。
彩風:宝塚の下級生時代に先生の作品には2作出演させていただきましたが、そのころから先生のお稽古の緊張感が大好きでした。今回お会いした時に、先生は「よく覚えていてくれたね」とおっしゃったんですけど(笑)、またいつかご一緒したいと思っていたのでうれしかったです。お稽古をしながら、先生の知らない、ここまで成長したんだという私を見ていただきたいです。
彩風咲奈 1st Concert『no man’s land』メインビジュアル
――どんなコンサートにしたいと伝えられましたか?
彩風:ダンスがすごく好きなので、まずはダンスを踊りたいというのはお伝えしました。今回そうそうたる振り付けの先生方に入っていただいたので、いろんなダンスを踊れたらなと思います。歌に関しても、ずっと応援してくださっている方々にも楽しんでいただけるように宝塚の曲ももちろん歌いたいですし、あまり挑戦してこなかったポップスやジャズなど、いろんなジャンルの歌に挑戦していきたいです。
――彩風さんは雪組一筋だったので、新しい皆さんと作品を作られるのは組配属以来になるのかなと。
彩風:ワクワクドキドキしています! 自分から積極的に話しかけるタイプではないので、どんな感じになるんでしょう(笑)。退団された男役の皆様が「男性に対してもつい自分のほうがリードしちゃう」「座っているときに男役らしくなっちゃう」とおっしゃいますが、そんなエピソードが自分にも出てくるのかな?と楽しみにしたいと思います。