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『キングコング』監督、「自分の好きなものは全て日本が発祥!」

映画

 そんなロバーツ監督が作り上げた『キングコング』は、ポスターにある「この島で、人類は最弱」というコピーのとおり、凶暴な巨大生物たちが縦横無尽に駆け巡る恐るべきアドベンチャーアクション映画に仕上がっている。自身も「ラストの対決を見ていると、僕に何百万ドルもの予算を与えてくれれば、こういう映画が作れるんだよと、我ながら感心してしまう。究極的なモンスターファイトだと思います」と胸を張る。

 ビジュアル面のこだわりについて「日本のビデオゲームやアニメの影響を色濃く受けていて、リアルを超えるリアリズムを追求しています。クリーチャーたちも今まで見たことのないものを作っているし、シリアスな映画の中にある軽やかな表現にもこだわっているので、そういう部分も観てほしいです」と語ったロバーツ監督。

 「モンスター・バーズ」シリーズ第2弾という位置づけの作品だが、「できるだけ単体の映画として完結させることを心がけました」とロバーツ監督はきっぱりと語る。「もちろんいろいろな伏線はちりばめられてはいますが、そのことで物語が脱線することは避けたかったんです。最高級の映画を作ることができれば、自然と次の作品へという期待は大きくなると思うんです」と持論を展開。

 その言葉どおり、次作への期待を持たせつつも、一つの作品としてしっかり完結しており、十分楽しませる内容となっている。アメリカが生んだ最凶にして最も愛すべきキャラクター・キングコング。日本の映画界を大混乱に陥れることは間違いなさそうだ。(取材・文・写真:磯部正和)

 『キングコング:髑髏島の巨神』は3月25日全国公開。

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