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松田翔太「幕末は“全員正しい”からこそ面白い」『西郷どん』慶喜役で

エンタメ

 「昔の吉之助を知ってる、そしてあの時代の僕の感覚を知られているからこそ、それが(慶喜の)弱みになっていくんですよね。性格を把握されているから、ちゅうちょしてしまう…それをうまく利用されたなと。非常にやりづらいです(笑)」。

 ただ、俳優・鈴木亮平はというと、非常に“やりやすい”とのこと。

 「すごく柔軟な方だし、中心にいる懐の深さというか、すごく大きい世界を見てやっている気がする。僕としてはやりやすいし、温かみを感じるんですよね。対立するシーンでも、どこか愛情があるんじゃないかと感じてしまいます」。

 ちなみに、鈴木が取材の際に「今作でほかに演じてみたい役柄は?」という質問に慶喜の名を挙げたと伝えると「そうなんですか!? それは素直にうれしいですね」と笑う。では、松田自身が今作で演じてみたい役柄は? と聞いてみると、しばらく考え込み…。

 「この時代に関しては、書く人の視点で人物像がずいぶん違ってきますよね。だから答えるのは難しいけど…坂本龍馬(小栗旬)はやりたくないかな(笑)。すごく難しい立ち位置だし。見ようによっては腰抜けに見えるかなとか、いろいろ思っちゃうんですよね(笑)。とにかく、その役柄の“いい部分”も描けるんであれば、全員やりたい。となると龍馬もいいんですけどね(笑)」。

 それだけ、さまざまな描き方ができる幕末という時代の面白さを、撮影しながら実感しているようだ。

 「いろんな考え方、価値観があって、どれも正しい。新しいことが起きるときは、その正しさを信じたやつの勝ちですよね。それがなんとなく時代の流れとか、いろいろな感覚で一つにまとまっていくんですけど、そのときに『これは間違っているかもしれない』と思う人は歴史には残らないんですよ、きっと。そんな『全員が正しい』からこそ、面白い時代なんじゃないかなと思っています」。

 慶喜最大の見せ場ともいえる大政奉還のシーンも撮影が終わったタイミングでの取材。松田いわく「慶喜が感情だけでやったとは思えない」というこの偉業も含め、緊張感あふれる場面が続く今後の展開。『西郷どん』の盛り上がりから、ますます目が離せない。(取材・文:川口有紀)

 NHK大河ドラマ『西郷どん』はNHK BSプレミアムにて毎週日曜18時、総合テレビにて20時放送。

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