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池田エライザ「意外とポジティブな面もあるんだな」 監督業で出会った新しい自分

映画

■ 「ジャンヌ・ダルクみたいに」 監督業で出会った“ポジティブな自分”


 さらに、監督を務めたことで「意外とポジティブな面もあるんだな」と、今まで知ることのなかった新たな自分を発見できたという。「とにかく前に進むしかないというか、映画監督をしているときってジャンヌ・ダルクみたいに大旗振ってついて来てもらうしかないんです。この作品の撮影も、台風がすごくて大変だったのですが『なんとかなる、大丈夫』って自然と思えた。自分でもたくましいなって(笑)」。

 「相変わらずプライベートでは悲観的なんですけれどね」と笑った池田だが、メンタルの面でも、映画監督の経験というのは非常に大きな事柄だったようだ。いままでは、こっそり1人で世の中に対して考えたり、「こういう社会になったらいいな」という思いを発していたりしていたというが、今回映画という形で広く発信できた。

 池田は「モノを作って発信している人って、『なんか世界が明るくなればいいな』とか『みんなが元気になればいいな』という思いで取り組んでいる」と述べると「でもいまはそれが変な形で伝わってしまう危険性もある。そこが難しいですよね」と苦笑い。

■ 「観ている人の気持ちを操作するのが嫌」 監督作に込めた思い


 『夏、至るころ』も強いメッセージ性がグイグイと伝わるような作品ではないが、小さな出来事が次々と人の想像力を掻き立て、観ている人の原体験へとたどり着く、とても心地よい映画だ。そこには「観ている人の気持ちを操作するのが嫌なんです」と話していた池田の意志が作品に強く反映されている。

 期待される次回作については「撮っていいならば撮ります」と控え目に語りつつも「でも勝手に撮ってしまうかな。器用貧乏にならないようにがんばります――」。いかにも池田らしい言葉で締めくくってくれた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 映画『夏、至るころ』は12月4日より全国順次公開。

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