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「なるようになるさ」吉川愛が大切にしている“ポジティブ思考”

映画

■「なるようになるさ」ポジティブ思考を大切に


 しかし以前は、考え過ぎることで、負のスパイラルにはまることも多々あった。「女優という仕事をする上で、しっかり準備をしてキャラクターを演じ切るための努力をするのはもちろんなのですが、それでもあまり深く向き合いすぎると、どうしてもうまくできなかった自分を責めてしまうんです」と悩ましい表情を見せる。

 吉川は3歳から子役として活躍。16歳の時に一度芸能界から離れ、その後復帰した経歴を持つ。「特にいったんお仕事をお休みして、復帰した後は、1年ぐらいブランクがあったので、全然思っていたようにお芝居ができなくて、どんどん落ち込んでしまいました。反省するのはもちろん大切なのですが、なんだか悩んでいる時間がすごくもったいなく感じてしまって…」と振り返る。

 そこからは上手くできなかったと思っても、すぐに気持ちを切り替えるようになったという吉川。できないことがあっても悩まない。「できる限りのことをして、あとは『なるようになるさ』と考えるようになったんです。そう考えるだけで、気持ちも楽になりました。人それぞれだとは思いますが、私にはこうしたやり方の方が合っていると思うんです」。


 とは言いつつ、作品ごとに課題を見つけることは忘れない。「この映画で言えば、もうちょっと羽花ちゃんらしさが出せたかな…」と完成した作品を観て感じたという。「まだまだ演技力も足りないし、もっと人の心を感動させるようなお芝居をしていきたいです」と目を輝かせながら語っていた。(取材・文:磯部正和 写真:松林満美)

 映画『ハニーレモンソーダ』は全国公開中。

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