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市川崑

市川崑 出演映画作品

  • その木戸を通って

    制作年:2008年11月8日(土)公開

    今年2月に亡くなった名匠・市川崑監督が1993年に日本初の長編ハイビジョンドラマとして製作した幻の1作がついに公開。城勤めをしながら、出世のための縁談をすすめる侍と、彼の屋敷に突然現れた記憶喪失の女・ふさの物語を描く。陰影に富んだ撮影や、個性的な配色の美術、ユーモラスな人物造形など、崑監督の美学が隅々まで感じられる作品だ。

  • その木戸を通って

    制作年:2008年11月8日(土)公開

    今年2月に亡くなった名匠・市川崑監督が1993年に日本初の長編ハイビジョンドラマとして製作した幻の1作がついに公開。城勤めをしながら、出世のための縁談をすすめる侍と、彼の屋敷に突然現れた記憶喪失の女・ふさの物語を描く。陰影に富んだ撮影や、個性的な配色の美術、ユーモラスな人物造形など、崑監督の美学が隅々まで感じられる作品だ。

  • ユメ十夜

    制作年:2007年1月27日(土)公開

    明治の文豪、夏目漱石の同名小説が映画化。幻想的な10篇の“夢”を、10組の日本人監督が思い思いに映像化している。『姑獲鳥の夏』の実相寺昭雄や『犬神家の一族』の市川崑というベテラン陣から、ハリウッドでの活躍も目覚しい清水崇、『リンダ リンダ リンダ』の山下敦弘や『ゆれる』西川美和など、若手新進作家まで豪華監督が集結した1本だ。

  • 市川崑物語

    制作年:2006年12月9日(土)公開

    30年ぶりの再映画化となった『犬神家の一族』を自ら手がけた日本映画界の至宝、市川崑の長きに渡る映画人生を綴った記録映画。『スワロウテイル』など数多くの名作を生み出した岩井俊二監督が、大きな影響を受けたという巨匠の人生を敬愛を込めて描き出す。これまで語られることがなかった市川のアニメーター時代の秘話など、貴重な映像が満載だ。

  • トッポ・ジージョのボタン戦争

    制作年:2004年9月4日(土)公開

    ねずみの男の子が人間の悪人と戦う人気アニメで、1967年に公開された同作品のリバイバル上映。従来のアニメと違い、人形と実寸の人間が一つ画面に映し出された独特のパペット・アニメだ。産みの親マリア・ペレゴが動かすジージョの動きは、まるで生きているよう。巨匠、市川崑が、監督・脚本協力、主題歌の作詞に永六輔、ジージョの声は中村メイコと、豪華スタッフが揃っている。

  • トッポ・ジージョのボタン戦争

    制作年:2004年9月4日(土)公開

    ねずみの男の子が人間の悪人と戦う人気アニメで、1967年に公開された同作品のリバイバル上映。従来のアニメと違い、人形と実寸の人間が一つ画面に映し出された独特のパペット・アニメだ。産みの親マリア・ペレゴが動かすジージョの動きは、まるで生きているよう。巨匠、市川崑が、監督・脚本協力、主題歌の作詞に永六輔、ジージョの声は中村メイコと、豪華スタッフが揃っている。

  • どら平太

    制作年:2000年5月13日(土)公開

    巨匠、市川崑の74本目の監督作となる娯楽時代劇。山本周五郎の『町奉行日記』を原作に、型破りな行動で勧善懲悪を成し遂げていく男の活躍を、ユーモアたっぷりに描き出す。

  • どら平太

    制作年:2000年5月13日(土)公開

    巨匠、市川崑の74本目の監督作となる娯楽時代劇。山本周五郎の『町奉行日記』を原作に、型破りな行動で勧善懲悪を成し遂げていく男の活躍を、ユーモアたっぷりに描き出す。

  • 黒い十人の女

    制作年:1997年11月8日(土)公開

    奔放なプレイボーイに振り回される10人の女たちの復讐をスタイリッシュな映像で描いた、'61年製作の愛憎劇。若き日の岸恵子、中村玉緒らの、研ぎ澄まされた美貌がまぶしい!

  • 東京オリンピック

    制作年:

    1964年10月10日から24日まで東京で開催された東京オリンピックの全貌を収めた長編記録映画である。この撮影には103台のカメラを使用し、レンズは232本を数え、録音済テープは240時間にも及んだ。レンズは18ミリから世界で初めて使われた2000ミリまでの幅広いレンズを用意し、人間としての選手を捉えるという市川崑の演出意図に見事に応じている。実際この作品はまず東京の変貌を示すビルの改体工事を冒頭に据えるユニークさを示し、全編が人間性を探求するオリンピック映画となった。それゆえ、映画には無理解な方面から各種の批判があったが、100メートル競争のヘイズ、80メートル障害の依田、体操のチャスラフスカ、そしてマラソンのアベベなどを捉える映像の迫力は、かつてないオリンピック映画を創出した。なお、本作品はオリンピック映画史上初のスコープサイズ(テクニスコープ)の作品で、映画館はもちろん、全国の自治体・学校を隈なく巡回して、公式記録にはないが日本映画史上最も観客動員をした映画である。

  • 破戒〈1962年〉

    制作年:

    島崎藤村の同名の原作の映画化はすでに木下惠介の手によるものがある。こちらは市川崑の演出によるもので、厳しいリアリズムに貫かれた作品に仕上がっている。丑松に市川雷蔵を、猪子蓮太郎に三國連太郎を配し、お志保にはこれがデビュー作で、原作者の藤村と役名から名付けられた藤村志保が起用されている。

  • あなたと私の合言葉 さようなら、今日は

    制作年:

    市川崑が、久里子亭のペンネームで『平凡』に連載していた小編を、自ら映画化した恋愛喜劇。OLの和子は大阪に半次郎という恋人がいたが、父や妹の面倒を見ているため結婚に踏み切れず、大阪に住む友人・梅子に半次郎に会って結婚を断ってくれと頼む。ところが、何とその梅子が彼に惚れてしまい……。

  • あなたと私の合言葉 さようなら、今日は

    制作年:

    市川崑が、久里子亭のペンネームで『平凡』に連載していた小編を、自ら映画化した恋愛喜劇。OLの和子は大阪に半次郎という恋人がいたが、父や妹の面倒を見ているため結婚に踏み切れず、大阪に住む友人・梅子に半次郎に会って結婚を断ってくれと頼む。ところが、何とその梅子が彼に惚れてしまい……。

  • あなたと私の合言葉 さようなら、今日は

    制作年:

    市川崑が、久里子亭のペンネームで『平凡』に連載していた小編を、自ら映画化した恋愛喜劇。OLの和子は大阪に半次郎という恋人がいたが、父や妹の面倒を見ているため結婚に踏み切れず、大阪に住む友人・梅子に半次郎に会って結婚を断ってくれと頼む。ところが、何とその梅子が彼に惚れてしまい……。

  • ビルマの竪琴〈総集編〉

    制作年:

    ドイツ文学者・竹山道雄の同名小説を市川崑が監督した作品。1部、2部と分けて公開された。太平洋戦争末期、ビルマからタイへ逃がれようとする井上部隊は、井上隊長以下、みな音楽好きで、特に水島上等兵の弾く竪琴は、疲れ切った隊員たちの心に滲みた。やがて戦争が終わり、井上部隊はムドンの収容所へ送られることに。水島は一人、戦争終結を信じず立てこもる日本軍の説得に派遣される。だが、彼の説得は聞き入れられず隊は全滅する……。収容所に落ち着いた井上部隊は、水島そっくりの僧とすれ違う。それは収容所に向かう途中、放置された日本兵の白骨を見て、霊を慰めることに決めた水島の姿だった。

  • 東京オリンピック

    制作年:

    1964年10月10日から24日まで東京で開催された東京オリンピックの全貌を収めた長編記録映画である。この撮影には103台のカメラを使用し、レンズは232本を数え、録音済テープは240時間にも及んだ。レンズは18ミリから世界で初めて使われた2000ミリまでの幅広いレンズを用意し、人間としての選手を捉えるという市川崑の演出意図に見事に応じている。実際この作品はまず東京の変貌を示すビルの改体工事を冒頭に据えるユニークさを示し、全編が人間性を探求するオリンピック映画となった。それゆえ、映画には無理解な方面から各種の批判があったが、100メートル競争のヘイズ、80メートル障害の依田、体操のチャスラフスカ、そしてマラソンのアベベなどを捉える映像の迫力は、かつてないオリンピック映画を創出した。なお、本作品はオリンピック映画史上初のスコープサイズ(テクニスコープ)の作品で、映画館はもちろん、全国の自治体・学校を隈なく巡回して、公式記録にはないが日本映画史上最も観客動員をした映画である。

  • 細雪〈1983年〉

    制作年:

    谷崎潤一郎の名作の3度目の映画化で、名匠・市川崑がそのテクニックとセンスを駆使して撮り上げた芸術娯楽作品である。原作に絶妙な脚色を施したのは市川監督と日高真也。撮影は“金田一耕助”もののベテラン・長谷川清。現代的感覚による音楽処理も、そのモダンなイメージを強める役目を果たした。昭和13年春、芦屋。旧家・蒔岡の四姉妹が花見の宴で一同に会した。長女・鶴子と次女・幸子は、まだ未婚の妹・雪子と妙子の結婚を気遣う毎日だ。おとなしい三女の雪子は、姉や義兄たちの勧めに従い次々と見合いをするが、いずれも雪子本人の気が進まず断わってしまう。おてんばな四女・妙子は、愛し合っていた写真家を病気で亡くしてしまい、酒びたりとなるが、酒場のバーテンと知り合い結ばれる。鶴子の夫の東京転勤が決まり、一方で雪子の新しい縁談もあっけなくまとまり、姉妹は散りぢりとなっていく。雪子をひそかに想っていた幸子の夫・貞之助は黙々と酒を飲む。季節は折しも細雪の降る初冬を迎えていた。

  • 女王蜂〈1978年〉

    制作年:

    ヒロインに故・佐田啓二の遺児・中井貴恵を起用、彼女の婚約者の座を狙う男たちが、次々に殺されていくという不可解な連続殺人事件を軸に、複雑な人間模様が描かれる。今回はいつもの、血と因襲で彩られたおどろおどろしい横溝世界とは趣を異にして、演出、映像的にも華やかさが目立つ。前3作のヒロインだった高峰、司、岸の三女優の競演、原作の東京から舞台を京都に移した設定など正月映画を意識してか、市川崑らしい様々な試みがなされている。撮影もシリーズ中、最も原色を強調した色使いをしており、他の作品とは異なった出来ばえになった。

  • 女王蜂〈1978年〉

    制作年:

    ヒロインに故・佐田啓二の遺児・中井貴恵を起用、彼女の婚約者の座を狙う男たちが、次々に殺されていくという不可解な連続殺人事件を軸に、複雑な人間模様が描かれる。今回はいつもの、血と因襲で彩られたおどろおどろしい横溝世界とは趣を異にして、演出、映像的にも華やかさが目立つ。前3作のヒロインだった高峰、司、岸の三女優の競演、原作の東京から舞台を京都に移した設定など正月映画を意識してか、市川崑らしい様々な試みがなされている。撮影もシリーズ中、最も原色を強調した色使いをしており、他の作品とは異なった出来ばえになった。

  • ブンガワンソロ

    制作年:

    1945年8月、ジャワのある村落へ3人の日本軍脱走兵がやって来た。彼らを牛小屋にかくまった家族の娘サリヤは日本人を嫌っていたが、やがて3人のうちの一人、深見を愛するようになる。しかし、脱走兵を追う憲兵たちが村に現れた……。デビューして4年目の市川崑監督、新東宝時代最後の作品。

  • ブンガワンソロ

    制作年:

    1945年8月、ジャワのある村落へ3人の日本軍脱走兵がやって来た。彼らを牛小屋にかくまった家族の娘サリヤは日本人を嫌っていたが、やがて3人のうちの一人、深見を愛するようになる。しかし、脱走兵を追う憲兵たちが村に現れた……。デビューして4年目の市川崑監督、新東宝時代最後の作品。

  • 悪魔の手毬唄〈1977年〉

    制作年:

    文明社会から隔離された鬼首(おにこべ)村。この村に代々伝わる手毬唄通りに殺人事件が起こる。どうやら謎はこの村の二大勢力、由良家と仁礼家の確執にあるらしいが、金田一の捜査が進まぬうちに第2、第3の犠牲者が……。今回は犯人探しの面白さよりも、多分に情緒に訴えるストーリーと絵作りが強調されている。中年刑事・磯川のヒロイン・リカに対するほのかな恋心、色を抑えたシックな映像、さらには名作「モロッコ」の部分使用など、監督のセンスがキラリと光る傑作。

  • 火の鳥〈1978年〉

    制作年:

    手塚治虫の長編SFマンガ『火の鳥・黎明編』の映画化。永遠の時間にわたって人類の運命を温かく見守る“火の鳥”の視点から、人類の歴史を描いた作品で、日本の古代史のヤマタイ国を舞台にしている。部分的にアニメーションを使用。

  • おとうと〈1960年〉

    制作年:

    幸田文の原作を水木洋子の脚色で映画化、高い評価を得た市川崑の代表作。片足を病み、後妻というコンプレックスを強く抱いている母。作家である父は、その母を扱いあぐねている。この父母の間で、愛を与えられず不良化していく弟と、その弟をかばい、愛情を注ぐ勝ち気な姉を軸に物語は進む。遠慮なく悪口を言い合い喧嘩する姉と弟は、しかしそれゆえ深く信頼し愛し合っている。ある日弟は、暴れるだけ暴れ家族を困らせたあげく、突然結核で倒れる。父母の愛が初めて弟に注がれ、家族が一つになったのもつかの間、弟は死んだ。姉はショックで倒れたが、ふと目を覚まし、あと片付けを始めるのだった。恋人同志もかくやの美しい姉弟愛を、市川監督はワンショットごとに目配りの利いた色彩処理と画面構成でカラリと描き上げ、彼の文芸路線の白眉となった。

  • 足にさわった女〈1960年〉

    制作年:

    和田夏十と市川崑のコンビが脚本を書き、増村保造が監督した沢田撫松の原作の3度目の映画化。走行中の特急列車に乗り合わせた美人で足の美しい女スリ・塩沢さやと、彼女の逮捕をもくろむスリ専門の刑事・北八平太の追い駈けっこを、軽妙なタッチで描く。大女優・京マチ子のコメディエンヌぶりも見もの。

  • 獄門島

    制作年:

    終戦間もない頃、引き揚げ船の中で死んだ男の遺書を友人から受け取った私立探偵・金田一耕助は、獄門島と呼ばれる島を訪れた。が、その直後、島で奇怪な連続殺人事件が起こる。やがて、金田一は事件のカギが、松尾芭蕉とその弟子・其角が詠んだ俳句にあることに気がつく。原作の持つおどろおどろしい妄念を生かしながら、映画化にあたって原作と犯人を変えたところが目新しい。脚本の久里子亭は推理小説ファンである市川崑と日高真也がアガサ・クリスティをもじってつけたペンネーム。

  • あの手この手

    制作年:

    連続ラジオドラマを市川崑監督が映画化した軽妙なコメディ。万年助教授の鳥羽は、才女の近子夫人にまったく頭があがらない日々を送っていた。そんな折、夫人の姪であるじゃじゃ馬娘のアコが家出して鳥羽の家に転がり込んできた。アコは自分の居住権を夫人に認めさせるとともに、鳥羽の夫としての復権を画策していくのだが……。

  • 億万長者

    制作年:

    実直で小心者なるがゆえにうだつの上がらない薄給税務署員・館。しかしそんな彼が作成した脱税メモが、周囲の人間を大騒動に巻き込んでいく……。安部公房、和田夏十、横山泰三らのシナリオ協力を得て完成した風刺喜劇。青年俳優クラブ自主製作作品。

  • 八つ墓村

    制作年:

    1970年代後半に「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」など5作の横溝正史原作をヒットさせた市川崑監督が、再び横溝原作に挑戦した作品。400年前、毛利家に追われた8人の落武者を、懸賞金目当てに惨殺したことから名前が付いた八つ墓村では、落武者の祟りが言い伝えられていた。そこに招かれた辰弥は、八つ墓村の資産家・田治見家の遺児であり、田治見家を支えてくれと頼まれる。辰弥は、双子の老婆、当主である兄の久弥、姉の春代ら田治見家の人たちに温かく迎えられるが不安を感じる。そして、それは的中し、久弥が毒殺され、続いて第2

  • 細雪〈1983年〉

    制作年:

    谷崎潤一郎の名作の3度目の映画化で、名匠・市川崑がそのテクニックとセンスを駆使して撮り上げた芸術娯楽作品である。原作に絶妙な脚色を施したのは市川監督と日高真也。撮影は“金田一耕助”もののベテラン・長谷川清。現代的感覚による音楽処理も、そのモダンなイメージを強める役目を果たした。昭和13年春、芦屋。旧家・蒔岡の四姉妹が花見の宴で一同に会した。長女・鶴子と次女・幸子は、まだ未婚の妹・雪子と妙子の結婚を気遣う毎日だ。おとなしい三女の雪子は、姉や義兄たちの勧めに従い次々と見合いをするが、いずれも雪子本人の気が進まず断わってしまう。おてんばな四女・妙子は、愛し合っていた写真家を病気で亡くしてしまい、酒びたりとなるが、酒場のバーテンと知り合い結ばれる。鶴子の夫の東京転勤が決まり、一方で雪子の新しい縁談もあっけなくまとまり、姉妹は散りぢりとなっていく。雪子をひそかに想っていた幸子の夫・貞之助は黙々と酒を飲む。季節は折しも細雪の降る初冬を迎えていた。

  • おはん

    おはん

    制作年:

    大正時代の関西の田舎町。ほとんど商いのなくなった古道具屋を営む幸吉は、昔なじんだ芸者のおかよに引き取られて暮らしている。ところが、ある夏の日、7年前に別れた妻のおはんに出会う。おはんはまだ幸吉を思い続けているといい、幸吉は再び二人で暮らす決心をするのだが……。市川崑監督が幸吉、おはん、一人息子の悟、おかよとごく少数の主要人物に焦点を合わせてドラマを構成し、細やかな演出をみせた男と女の愛の物語。おはんに吉永小百合、芸者のおかよに大原麗子が扮し、対照的な役柄を演じる。別れた妻と芸者との間で揺れる微妙な心理状態を、石坂浩二が好演。

  • 日本橋

    制作年:

    大正初期の日本橋を舞台に、新旧二派の芸者と、周辺の男たちの色模様を描いた鏡花文学を、溝口に続いて市川が映画化。しかし、文芸作品を、いい意味での通俗性とともに、独特の軽妙洒脱な文体の中に映像化する市川節は、少々大胆さに欠けた。

  • プーサン

    制作年:

    数々のヒット作を生んできたとはいえ、市川崑の“才能”を一躍世に知らしめたのはこの作品であった。横山泰三の漫画を原作に、現代社会とそこで蠢く庶民の姿を、風刺コメディの形で完成させた逸品である。世渡りがヘタで、下宿先の娘に恋をしても想いを伝えられない主人公のやもめの教師が、俗物政治家が苦境もなんのその、スイスイ世を渡っていくのを目の当たりにして、非情の心を持とうとするが……。現代社会批判を、声高に訴えるのではなく、さりげなく良質のブラック・ユーモアのオブラートに包んでしまうあたり、「億万長者」「満員電車」などにつながっていく市川演出の面目躍如。

  • プーサン

    制作年:

    数々のヒット作を生んできたとはいえ、市川崑の“才能”を一躍世に知らしめたのはこの作品であった。横山泰三の漫画を原作に、現代社会とそこで蠢く庶民の姿を、風刺コメディの形で完成させた逸品である。世渡りがヘタで、下宿先の娘に恋をしても想いを伝えられない主人公のやもめの教師が、俗物政治家が苦境もなんのその、スイスイ世を渡っていくのを目の当たりにして、非情の心を持とうとするが……。現代社会批判を、声高に訴えるのではなく、さりげなく良質のブラック・ユーモアのオブラートに包んでしまうあたり、「億万長者」「満員電車」などにつながっていく市川演出の面目躍如。

  • 果てしなき情熱

    制作年:

    作曲家の三木は三文キャバレーで働いていた。歌手の福子とウェイトレスのしんは彼に想いを寄せていたが、彼には忘れられない女がいた。服部良一のヒット曲『湖畔の宿』『夜のプラットホーム』『雨のブルース』などがストーリーの展開につれて流れ、主人公の心の内を物語る。

  • 犬神家の一族〈1976年〉

    犬神家の一族〈1976年〉

    制作年:

    日本映画に一石を投じた“角川映画”の記念すべき第1回作品。製薬王・犬神佐兵衛が残した遺言状が公開され、その莫大な遺産を相続する権利が3人の孫に与えられる。だがその条件は、佐兵衛の恩人の孫娘・珠世と結婚することだった。珠世をめぐって3人の男たちの間で争奪戦が繰り広げられるが、ついに殺人事件にまで発展する。依頼を受けた名探偵・金田一耕助は捜査に乗り出すが、さらに第2・第3の殺人が……。横溝正史独特のおどろおどろしい世界を、美しい音楽とリリカルな映像処理でセンチメンタルな愛情物語に作り上げることに成功した。

  • 犬神家の一族〈1976年〉

    犬神家の一族〈1976年〉

    制作年:

    日本映画に一石を投じた“角川映画”の記念すべき第1回作品。製薬王・犬神佐兵衛が残した遺言状が公開され、その莫大な遺産を相続する権利が3人の孫に与えられる。だがその条件は、佐兵衛の恩人の孫娘・珠世と結婚することだった。珠世をめぐって3人の男たちの間で争奪戦が繰り広げられるが、ついに殺人事件にまで発展する。依頼を受けた名探偵・金田一耕助は捜査に乗り出すが、さらに第2・第3の殺人が……。横溝正史独特のおどろおどろしい世界を、美しい音楽とリリカルな映像処理でセンチメンタルな愛情物語に作り上げることに成功した。

  • 太平洋ひとりぼっち

    制作年:

    1962年の夏、弱冠22歳の一人の青年が、小型ヨットを駆って94日間の太平洋横断を成功させた。その青年・堀江謙一の、日記風の同名の手記を原作にして、市川崑が演出した青春冒険映画。無風状態の大阪湾内を1日半も迷走した“マーメイド号”は一転してシケで大荒れの海原で悪戦苦闘する。やっと太平洋に出たと思えば今度は台風。やがて水は腐り、食料も不足気味になり、体力も消耗し尽くす。しかし目指すサンフランシスコは目前に迫っていた。一人の青年が壮挙を成し遂げる様子を、スリルとユーモアで描く感動的作品。遠くに金門橋を見つけた時の狂わんばかりの歓喜が、観る者に深い感動を呼び起こさずにはおかない。

  • 雪之丞変化〈1963年〉

    制作年:

    三上於菟吉の原作を、伊藤大輔と衣笠貞之助が脚色、さらに和田夏十が潤色した時代劇の傑作。1935年版で三役をこなした長谷川一夫は、ここでも雪之丞と闇太郎の二役を演じており、30年近い年月の隔たりを感じさせない。長谷川一夫300本記念映画。

  • 天河伝説殺人事件

    天河伝説殺人事件

    制作年:

    内田康夫の同名推理小説を映画化したミステリー大作。事件を解決していくルポライター浅見光彦役に榎木孝明が扮し、さらに市川監督一連の“金田一”シリーズの警部役でおなじみの加藤武が、そのままのキャラクターで出演している。現地へ浅見が行って事件に遭遇する旅情ミステリー。

  • おはん

    おはん

    制作年:

    大正時代の関西の田舎町。ほとんど商いのなくなった古道具屋を営む幸吉は、昔なじんだ芸者のおかよに引き取られて暮らしている。ところが、ある夏の日、7年前に別れた妻のおはんに出会う。おはんはまだ幸吉を思い続けているといい、幸吉は再び二人で暮らす決心をするのだが……。市川崑監督が幸吉、おはん、一人息子の悟、おかよとごく少数の主要人物に焦点を合わせてドラマを構成し、細やかな演出をみせた男と女の愛の物語。おはんに吉永小百合、芸者のおかよに大原麗子が扮し、対照的な役柄を演じる。別れた妻と芸者との間で揺れる微妙な心理状態を、石坂浩二が好演。

  • ビルマの竪琴

    制作年:

    1956年に映画化された竹山道雄の「ビルマの竪琴」を同じ市川崑が、前作と同じ故・和田夏十の脚本のもとに再映画化。今作品ではカラーで撮影され、タイでロケが行われた。市川はこれまでにも1971年に、当時の東宝製作担当重役・藤本真澄に「ビルマの竪琴」をカラーで再映画化したいと企画を提出しているほどで、相当に執着した企画だったのだろう。前作と同じ役で北林谷栄、前作では軍曹役の浜村純が村長役で再度出演している。

  • 穴〈1957年〉

    制作年:

    市川崑の才気あふれる、コミカルで軽妙なミステリー。出版社に勤めるルポライター、北長子は、警察官の汚職事件を書いたことが原因で会社をクビになってしまう。そこで彼女は、自らが偽の失踪事件を起こしてそのルポを書き、長子を探す懸賞を募集するという企画をたて、週刊誌に売り込みに行く。ところが長子が、預金横領事件に巻き込まれて事態は思わぬ展開に。

  • 竹取物語

    竹取物語

    制作年:

    古来から伝わる“かぐや姫”の物語を、誕生から月の世界へ戻っていくまで、ロマンスと特撮をたっぷりと織り交ぜて描いたSFメルヘン。沢口靖子の可憐な十二単衣姿と、スピルバーグ映画ばりの宇宙船のSFXが話題に。

  • 竹取物語

    竹取物語

    制作年:

    古来から伝わる“かぐや姫”の物語を、誕生から月の世界へ戻っていくまで、ロマンスと特撮をたっぷりと織り交ぜて描いたSFメルヘン。沢口靖子の可憐な十二単衣姿と、スピルバーグ映画ばりの宇宙船のSFXが話題に。

  • 鍵〈1959年〉

    制作年:

    耽美派文学の巨匠・谷崎潤一郎が晩年に発表した同名小説を、最も脂の乗っていた時期の市川崑監督が映画化した作品。初老を迎えた地位ある男とその妻、さらにその娘と恋人の医師の4人の奇妙な関係が官能的に描かれている。カラーの発色を極力抑えた撮影が秀逸。

  • 鍵〈1959年〉

    制作年:

    耽美派文学の巨匠・谷崎潤一郎が晩年に発表した同名小説を、最も脂の乗っていた時期の市川崑監督が映画化した作品。初老を迎えた地位ある男とその妻、さらにその娘と恋人の医師の4人の奇妙な関係が官能的に描かれている。カラーの発色を極力抑えた撮影が秀逸。

  • 満員電車

    制作年:

    「プーさん」「億万長者」に続く市川=和田の夫婦コンビによる風刺喜劇。人間のあふれた日本。社会人1年生の青年は、父親が発狂し、彼自身も様々な病気や失業と闘いながら生きていくが、次第に落ちぶれていく。軽いタッチで封切り当時は“映画漫画”といわれた。特に、冒頭の大学の卒業式のシーンはまさに漫画的。

  • 満員電車

    制作年:

    「プーさん」「億万長者」に続く市川=和田の夫婦コンビによる風刺喜劇。人間のあふれた日本。社会人1年生の青年は、父親が発狂し、彼自身も様々な病気や失業と闘いながら生きていくが、次第に落ちぶれていく。軽いタッチで封切り当時は“映画漫画”といわれた。特に、冒頭の大学の卒業式のシーンはまさに漫画的。

  • 結婚行進曲 WEDDING MARCH

    制作年:

    小説家志望の青年が仕事中も小説に熱を上げていたためにクビになる。社長のところへ彼の復職を頼みにいった恋人は、社長に気に入られ入社してしまう。社長の奥方は彼女と社長の仲を誤解して……というラブ・コメディ。監督の市川崑はこの年2ヵ月に1本という驚異的なペースで仕事をこなした。

  • 炎上

    制作年:

    実話をベースにした三島由紀夫の『金閣寺』の映画化。この世で最も美しいものは驟閣寺(金閣寺)の建築だと亡父から教えこまれた青年は、深い憧憬から驟閣寺の徒弟となるが、戦後、訪れる雑多な観光客で寺は俗気にまみれる。彼は、師と仰ぐ住職が戒律を犯して女色に溺れることを知り、不信と絶望感に追いつめられる。自殺しそこなった青年は、ついに寺に放火。そして囚われの身となり、護送される途中列車から身を投じて死ぬ。市川監督はこの観念的な題材を、青年の内面にひそむ心理をリアルに表現することに重点をおいて演出。宮川一夫の美しい白黒撮影も効果を上げていて、原作とは違う魅力をひき出すのに成功している。市川雷蔵初の現代劇出演で、時代劇スターである雷蔵の本作出演には会社側の反対も多かったが、雷蔵の強い要望で実現。以降演技者としても着実に認められるようになった。

  • 恋人〈1951年〉

    制作年:

    結婚式を翌日に控えた女が、最後の1日を楽しく過ごしたいと、小さい時から兄弟のようにつき合っていた男と奔放に遊びまわる様子を、女の微妙な心理を絡めて描いたドラマ。梅田晴夫の放送劇『結婚の前夜』を、和田夏十と市川崑が脚色した。

  • 盗まれた恋(I Love You)

    制作年:

    浅草の踊子・良子は劇場の閉鎖で失業し、客であった銀行員・阿久津と結婚しようと試みるが、彼はとんだプレイボーイ。腹を立てた良子は、自分には無名の書家の婚約者があると口走り、阿久津の力で有名にしてほしいと頼む。ところが、阿久津が引き受けてしまったのでさあ大変……。鏡二郎の『恋人』を市川崑が翻案した恋愛コメディ。

  • 結婚行進曲 WEDDING MARCH

    制作年:

    小説家志望の青年が仕事中も小説に熱を上げていたためにクビになる。社長のところへ彼の復職を頼みにいった恋人は、社長に気に入られ入社してしまう。社長の奥方は彼女と社長の仲を誤解して……というラブ・コメディ。監督の市川崑はこの年2ヵ月に1本という驚異的なペースで仕事をこなした。

  • 熱泥地

    制作年:

    100万円強盗犯の栗田は、金で契約した酒場の女・カツミと北海道行きの船に乗り込んだ。二人は北海道の山中で暮らし始めるが、船からついてきた怪しい男・千葉がそこに居ついてしまい、彼と栗田は金をめぐって毎日ケンカを繰り返す。カツミはそんな生活にイヤ気がさし、逃げるチャンスをうかがう……。市川崑得意のタイトにまとめた風俗喜劇。藤田進のとぼけた味がいい。

  • 妻と女の間

    制作年:

    瀬戸内晴美の同名小説をもとにした、豊田四郎と市川崑という異色の組み合わせによる共同監督作品。京都の紙問屋に生まれ育った4人姉妹のそれぞれの生き方を優しく描いている。物語の中心となる4姉妹には三田佳子、大空真弓、酒井和歌子、仁科明子といった女優陣が配されている。和服デザイナーの長女は年下のテレビ・ディレクターと関係を持っている。次女は婿をとって家業を継いでいるが、夫の女性関係に悩みが尽きない。結婚して団地住まいの三女はアルバイト先の雑誌編集者と関係を持っている。四女は独身で長女の家に暮らし、それとは知らずにテレビ・ディレクターに恋心を感じている。以上、4人4様の恋愛模様が艶やかに展開される。

  • 鹿鳴館

    制作年:

    三島由紀夫の同名戯曲を市川崑が演出した。明治中期、日比谷の鹿鳴館で催された舞踏会に集った人々と、それを襲撃しようとたくらむ自由党残党の群像を描いた大作。市川崑の演出は原戯曲のムードを、錦絵のごとき絢爛豪華な美術の中に再現することに成功している。

  • 鹿鳴館

    制作年:

    三島由紀夫の同名戯曲を市川崑が演出した。明治中期、日比谷の鹿鳴館で催された舞踏会に集った人々と、それを襲撃しようとたくらむ自由党残党の群像を描いた大作。市川崑の演出は原戯曲のムードを、錦絵のごとき絢爛豪華な美術の中に再現することに成功している。

  • 若い人〈1952年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の同名小説の2度目の映画化。北海道のミッション・スクールの若くてハンサムで女生徒からも人気のある国語教師・間崎慎太郎は、教え子で私生児の江波恵子に興味を持つが、恵子は間崎と英語教師・橋本の関係に嫉妬し、自分は間崎の子供を妊娠したと言いふらす。3人の心が揺れ動くさまをドラマティックに描く。

  • 若い人〈1952年〉

    制作年:

    石坂洋次郎の同名小説の2度目の映画化。北海道のミッション・スクールの若くてハンサムで女生徒からも人気のある国語教師・間崎慎太郎は、教え子で私生児の江波恵子に興味を持つが、恵子は間崎と英語教師・橋本の関係に嫉妬し、自分は間崎の子供を妊娠したと言いふらす。3人の心が揺れ動くさまをドラマティックに描く。

  • 銀座三四郎

    制作年:

    「姿三四郎」の富田常雄の原案による柔道映画。主演は黒澤明の「姿三四郎」でも主役を演じた藤田進。銀座で診療所を開く熊介は柔道六段であったが、銀平との約束で腕力を封じている。学生時代、熊介が銀平の片目に傷を負わせたのが原因だった。そんなある日、マリエが暴力団に捕まっているのを知り、ついに大暴れ……。のちに「銀座の猛者」と改題された。

  • 愛ふたたび

    制作年:

    「個人教授」で一躍人気者になったフランスのR・ベルレーと浅丘ルリ子が共演した愛の物語。パリへ留学したみやは、レーザー技師のニコと知り合い、愛するようになる。1年半のパリ生活を終え、みやは“さよなら“も言えずにニコと別れてしまう。そして数ヵ月後、ニコはレーザー・セミナーに出席するため来日、みやと再会する。

  • 熱泥地

    制作年:

    100万円強盗犯の栗田は、金で契約した酒場の女・カツミと北海道行きの船に乗り込んだ。二人は北海道の山中で暮らし始めるが、船からついてきた怪しい男・千葉がそこに居ついてしまい、彼と栗田は金をめぐって毎日ケンカを繰り返す。カツミはそんな生活にイヤ気がさし、逃げるチャンスをうかがう……。市川崑得意のタイトにまとめた風俗喜劇。藤田進のとぼけた味がいい。

  • つる―鶴―

    制作年:

    鶴の化身が自分を救った男の嫁となり、自分の羽で布を織るという民話『鶴の恩返し』を題材にした美しくも悲しい愛のドラマ。実写としては初の映画化で、この作品が映画出演100本目となる吉永小百合が数多くの企画の中から自ら選んだものである。

  • 古都〈1980年〉

    制作年:

    スーパースター・山口百恵の引退記念作品として撮られた一編。片や裕福な呉服問屋に引き取られ、片や村の捨て子として育った双子の姉妹の、出会いと別れをしみじみと描く。京の老舗の生活のたたずまいに、市川崑監督らしい艶やかな美意識がにじむ。

  • つる―鶴―

    制作年:

    鶴の化身が自分を救った男の嫁となり、自分の羽で布を織るという民話『鶴の恩返し』を題材にした美しくも悲しい愛のドラマ。実写としては初の映画化で、この作品が映画出演100本目となる吉永小百合が数多くの企画の中から自ら選んだものである。

  • 帰って来た木枯し紋次郎

    制作年:

    1972~73年にTV放映され、絶大な人気を集めた『木枯し紋次郎』。市川崑監督、中村敦夫主演という、当時のコンビを復活させた、20年ぶりの作品(中村敦夫主演では、1977年にTV『新・木枯し紋次郎』がある)。当初、TVのスペシャル版として作られたが、完成度の高さから、劇場公開された。有名な渡世人、木枯し紋次郎が死んだと言われて5年が過ぎた。だが、彼は木曽山中に木こりとなって生きている。その木こりの頭から、今は渡世人となっている息子の小平次をつれ戻して欲しいと頼まれた紋次郎は、再び渡世の道へ……。笹沢

  • 帰って来た木枯し紋次郎

    制作年:

    1972~73年にTV放映され、絶大な人気を集めた『木枯し紋次郎』。市川崑監督、中村敦夫主演という、当時のコンビを復活させた、20年ぶりの作品(中村敦夫主演では、1977年にTV『新・木枯し紋次郎』がある)。当初、TVのスペシャル版として作られたが、完成度の高さから、劇場公開された。有名な渡世人、木枯し紋次郎が死んだと言われて5年が過ぎた。だが、彼は木曽山中に木こりとなって生きている。その木こりの頭から、今は渡世人となっている息子の小平次をつれ戻して欲しいと頼まれた紋次郎は、再び渡世の道へ……。笹沢

  • 犬神家の一族〈2006年〉

    制作年:

    【横溝ワールドの傑作を、黄金コンビで再映画化】 横溝正史の名探偵推理小説を、横溝ワールドの大ファンである名匠・市川崑監督が映画化し、大ヒットを記録した日本映画の金字塔を30年ぶりに再映画化。よれよれ袴にぼさぼさ頭で事件を解決する名探偵・金田一耕介の活躍を、市川崑&石坂浩二のオリジナル監督・主演コンビが再登板し、豪華なオールスターキャストとともにスケールアップして描き出す。

  • 犬神家の一族〈2006年〉

    制作年:

    【横溝ワールドの傑作を、黄金コンビで再映画化】 横溝正史の名探偵推理小説を、横溝ワールドの大ファンである名匠・市川崑監督が映画化し、大ヒットを記録した日本映画の金字塔を30年ぶりに再映画化。よれよれ袴にぼさぼさ頭で事件を解決する名探偵・金田一耕介の活躍を、市川崑&石坂浩二のオリジナル監督・主演コンビが再登板し、豪華なオールスターキャストとともにスケールアップして描き出す。

  • かあちゃん

    制作年:

    【懐の深い“情“のかたちに名匠が実験的な映像で迫る】 市川崑監督が岸惠子と8度目のタッグを組んだ、意欲あふれる人情時代劇。セピアとカラーの中間をいく独特の色彩で、長屋で暮らす子だくさん女性の“誇り“をカラリと謳いあげていく。

  • かあちゃん

    制作年:

    【懐の深い“情“のかたちに名匠が実験的な映像で迫る】 市川崑監督が岸惠子と8度目のタッグを組んだ、意欲あふれる人情時代劇。セピアとカラーの中間をいく独特の色彩で、長屋で暮らす子だくさん女性の“誇り“をカラリと謳いあげていく。

  • 新選組〈2000年〉

    制作年:

    【幕末を生きた志士たちの物語を切り絵アニメで再現】 「御法度」でも描かれた新選組を、ユニークなアニメ映像でとらえた異色時代劇。原作コミックをモチーフにした切り絵の人形を操り、シンプルだが斬新な映像を作り出している。

  • 新選組〈2000年〉

    制作年:

    【幕末を生きた志士たちの物語を切り絵アニメで再現】 「御法度」でも描かれた新選組を、ユニークなアニメ映像でとらえた異色時代劇。原作コミックをモチーフにした切り絵の人形を操り、シンプルだが斬新な映像を作り出している。

  • 古都〈1980年〉

    制作年:

    スーパースター・山口百恵の引退記念作品として撮られた一編。片や裕福な呉服問屋に引き取られ、片や村の捨て子として育った双子の姉妹の、出会いと別れをしみじみと描く。京の老舗の生活のたたずまいに、市川崑監督らしい艶やかな美意識がにじむ。

  • 幸福〈シルバー・カラー復元〉

    制作年:

    E・マクベインの“87分署“シリーズの一編『クレアが死んでいる』を市川崑が翻案したミステリー。拳銃乱射事件の巻き添えで、刑事の恋人が死亡。担当した刑事たちは、犯人追及の過程で、様々な人間模様に遭遇する。シルバー・トーンの色彩が印象的。

  • 足にさわった女〈1952年〉

    制作年:

    刑事と女スリが、ふとしたことから知り合いになり、珍道中を繰り広げる。刑事は女の復讐劇に一役買わされ……。戦前に阿部豊が、1960年に増村保造がそれぞれ映画化しているテンポの良い喜劇。伊藤雄之助が女スリの弟分に扮し、快演。市川崑はこの作品がお気に入りらしく、増村版の脚本も担当した。

  • 映画女優

    制作年:

    日本映画史に絶大なる足跡を残した不世出の大女優・田中絹代の生涯を描いた作品。16歳で蒲田撮影所に入り、数々の名作やヒット作に恵まれながらも、私生活では必ずしも幸福ではなかった彼女の姿を、吉永小百合が演じる。

  • 足にさわった女〈1952年〉

    制作年:

    刑事と女スリが、ふとしたことから知り合いになり、珍道中を繰り広げる。刑事は女の復讐劇に一役買わされ……。戦前に阿部豊が、1960年に増村保造がそれぞれ映画化しているテンポの良い喜劇。伊藤雄之助が女スリの弟分に扮し、快演。市川崑はこの作品がお気に入りらしく、増村版の脚本も担当した。

  • 人間模様

    制作年:

    禁制のキャバレーに行って連行されたデパートの青年社長とその秘書。そして彼らの身元引受人となって警察から救い出した青年社長の学友だった男と、その婚約者らが繰り広げる恋愛模様……。丹羽文雄の新聞連載小説を原作としたメロドラマ。

  • 八つ墓村

    制作年:

    1970年代後半に「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」など5作の横溝正史原作をヒットさせた市川崑監督が、再び横溝原作に挑戦した作品。400年前、毛利家に追われた8人の落武者を、懸賞金目当てに惨殺したことから名前が付いた八つ墓村では、落武者の祟りが言い伝えられていた。そこに招かれた辰弥は、八つ墓村の資産家・田治見家の遺児であり、田治見家を支えてくれと頼まれる。辰弥は、双子の老婆、当主である兄の久弥、姉の春代ら田治見家の人たちに温かく迎えられるが不安を感じる。そして、それは的中し、久弥が毒殺され、続いて第2

  • 盗まれた恋(I Love You)

    制作年:

    浅草の踊子・良子は劇場の閉鎖で失業し、客であった銀行員・阿久津と結婚しようと試みるが、彼はとんだプレイボーイ。腹を立てた良子は、自分には無名の書家の婚約者があると口走り、阿久津の力で有名にしてほしいと頼む。ところが、阿久津が引き受けてしまったのでさあ大変……。鏡二郎の『恋人』を市川崑が翻案した恋愛コメディ。

  • 暁の追跡

    制作年:

    1947~51年まで新東宝に在籍した市川崑は、数々の通俗メロドラマを作っている。この作品はそれらとは違った野心作で、カメラを交番の中に据え、ドキュメンタリー・タッチで警官の活躍を描いたもの。のちの様式美に至る様々な手法を模索していた時代の佳作。

  • 股旅

    制作年:

    この作品の前年、市川崑はTV『木枯し紋次郎』の演出・監修を手掛けているが、本編はある種のヒーローであった“紋次郎“とは違い、どん底にいながら成り上がろうとあえぐチンピラ渡世人3人の青春を描いたもの。とはいえ、片意地はっていても、空腹と貧乏を友とする旅がらすの生活をリアルに描いている点は“紋次郎“に通じるものがあろう。渡世で名を売ろうとする源太、信太、黙太郎は、父を斬り、惚れた女を売り飛ばすなど、およそ人の道からはずれた旅を続け、みじめな死を迎える。主演の萩原、小倉、尾藤の取り合わせが絶妙で、1970年代初頭のシラケ世代の若者像とダブリ、姑息なタイプのアウトローとして異彩を放っている。

  • 股旅

    制作年:

    この作品の前年、市川崑はTV『木枯し紋次郎』の演出・監修を手掛けているが、本編はある種のヒーローであった“紋次郎“とは違い、どん底にいながら成り上がろうとあえぐチンピラ渡世人3人の青春を描いたもの。とはいえ、片意地はっていても、空腹と貧乏を友とする旅がらすの生活をリアルに描いている点は“紋次郎“に通じるものがあろう。渡世で名を売ろうとする源太、信太、黙太郎は、父を斬り、惚れた女を売り飛ばすなど、およそ人の道からはずれた旅を続け、みじめな死を迎える。主演の萩原、小倉、尾藤の取り合わせが絶妙で、1970年代初頭のシラケ世代の若者像とダブリ、姑息なタイプのアウトローとして異彩を放っている。

  • 処刑の部屋

    制作年:

    ある夜、大学生の島田と友人は二人連れの女子学生と飲み歩いたが、島田は女子学生・顕子に薬を飲ませ友人のアパートへ連れ込み、犯してしまう。島田は金がもとで他の大学の連中にリンチを受ける。そこに顕子が現れ島田は恐怖する。顕子の手にはナイフがあった……。石原慎太郎の性と暴力を描いた原作を市川崑が演出する異色作。

  • 映画女優

    制作年:

    日本映画史に絶大なる足跡を残した不世出の大女優・田中絹代の生涯を描いた作品。16歳で蒲田撮影所に入り、数々の名作やヒット作に恵まれながらも、私生活では必ずしも幸福ではなかった彼女の姿を、吉永小百合が演じる。

  • 私は二歳

    制作年:

    松田道雄の育児評論の映画化。2歳の赤ちゃんが主役という、映画史的にも珍しい作品ができあがった。その赤ちゃんは3200人のなかから選ばれた鈴木博雄ちゃん。団地に住む若い夫婦に待望の男の子が生まれた。両親はもとよりお婆さんまでも大騒ぎ、といった日常を淡々と綴った作品だが、なによりユニークなのは赤ちゃんの独白の形でナレーションが入ること。赤ん坊は果して両親の愛情をどう見ているのか、という視点が面白い。題材が意表を突いた上に、一種の社会批評の観点も兼ね備えていて、キネマ旬報ベストワンに輝いた。ちなみに市川監督は同4位に「破戒」も入選するなど大活躍の1962年だった。

  • 幸福〈シルバー・カラー復元〉

    制作年:

    E・マクベインの“87分署“シリーズの一編『クレアが死んでいる』を市川崑が翻案したミステリー。拳銃乱射事件の巻き添えで、刑事の恋人が死亡。担当した刑事たちは、犯人追及の過程で、様々な人間模様に遭遇する。シルバー・トーンの色彩が印象的。

  • 病院坂の首縊りの家

    制作年:

    横溝正史原作、市川崑監督による1970年代“名探偵・金田一耕助“ものの最後の作品。原作においても、金田一耕助はこの事件の解決を最後に行方不明になる。パスポートの写真を撮るために本条という古くからの写真館を訪ねた金田一耕助は、偶然結婚記念日の写真撮影を依頼しに来た娘と出会い、死人のような面影に不審を抱く。彼女の指定した“病院坂の首縊りの家“と呼ばれる古い邸に写真館の店主とともに様子を見に行くが、そこでは惨劇が繰り広げられていた……。シャンデリアの鎖に風鈴のようにぶら下がった生首、そして首の顎ヒゲには血まみれの短冊。ショッキングなシーンの連続。

  • 三百六十五夜〈総集編〉

    制作年:

    小島政二郎の雑誌連載小説を市川崑が演出した恋愛ドラマ。主人公・川北小六は、縁談を嫌って大阪の実家を飛び出し東京へやって来たが、下宿した邸の娘・照子と恋仲になる。しかし、照子の純潔を疑い、小六は大阪へ帰ってしまうという前編(東京編)と、すったもんだのあげく小六と照子がようやく結ばれる後編(大阪編)からなる。

  • 四十七人の刺客

    制作年:

    元禄14年(1701年)の春。江戸城で播州赤穂藩主・浅野内匠頭が勅使響応指南役・吉良上野介と刃傷沙汰を起こし、浅野は即日切腹、藩は取り潰しと処断された。しかし吉良は無罪。この一方的な処遇の裏には、時の宰相・柳沢吉保と上杉家江戸家老・色部又四郎の策謀があった……。「十三人の刺客」などの脚本家・池上金男が、別名で発表した時代小説の映画化で、おなじみ「忠臣蔵」の物語に新解釈を施し、一種の情報・経済戦争として扱っている点が異色。吉良邸討ち入りを胸に誓った大石内蔵助が、まず塩相場を操って資金を得るくだりや、意図的な流言で“吉良憎し“の世論を高めるなど、これまで“涙“や“義理“でごまかしていた部分を合理的な解釈で埋めている。高倉健が挑む4度目の時代劇で、市川崑との初顔合わせになる。日本アカデミー賞では色部を演じた中井貴一が助演男優賞に輝いたほか、美術・録音・編集の計4部門で受賞。

  • 四十七人の刺客

    制作年:

    元禄14年(1701年)の春。江戸城で播州赤穂藩主・浅野内匠頭が勅使響応指南役・吉良上野介と刃傷沙汰を起こし、浅野は即日切腹、藩は取り潰しと処断された。しかし吉良は無罪。この一方的な処遇の裏には、時の宰相・柳沢吉保と上杉家江戸家老・色部又四郎の策謀があった……。「十三人の刺客」などの脚本家・池上金男が、別名で発表した時代小説の映画化で、おなじみ「忠臣蔵」の物語に新解釈を施し、一種の情報・経済戦争として扱っている点が異色。吉良邸討ち入りを胸に誓った大石内蔵助が、まず塩相場を操って資金を得るくだりや、意図的な流言で“吉良憎し“の世論を高めるなど、これまで“涙“や“義理“でごまかしていた部分を合理的な解釈で埋めている。高倉健が挑む4度目の時代劇で、市川崑との初顔合わせになる。日本アカデミー賞では色部を演じた中井貴一が助演男優賞に輝いたほか、美術・録音・編集の計4部門で受賞。

  • 夏目漱石のこころ

    制作年:

    日置にとって野淵先生は最も尊敬する人物であったが、奥さんとの間に漂う何かしら暗い影が気がかりだった。ある日、先生は突然の自殺を遂げ、その遺書により日置は先生の孤独の真相を知る……。文豪・夏目漱石の名作を市川崑が忠実に映画化。鋭い心理描写が冴え、俳優たちの緻密な演技が強い印象を残す。

  • 吾輩は猫である〈1975年〉

    制作年:

    夏目漱石の同名小説の再映画化(最初の映画化は1936年・山本嘉次郎監督)。原作の通り、猫から見た人間世界を映し取り、明治時代の知識人たちの憂うつと倦怠を描く。猫の飼い主の苦沙弥(くしゃみ)先生には仲代達矢が扮しているが、明治という時代に生きる気骨は感じられない。市川崑の演出もサラリとヒョウヒョウとした仕上がり。

  • ど根性物語 銭の踊り

    制作年:

    腕っぷしの強い江戸っ子・八百はある日、殺し屋グループからスカウトされる。社会の悪を消すというグループの指令に賛同して仲間になった八百だが、やがてあまりに冷徹な仲間の仕事についてゆけず、ついには自らグループと対決することになる……。絶頂期の市川崑が描くアクション映画。

  • 夜來香

    制作年:

    二枚目スター、上原謙を主役に据えた悲恋と悲運の物語。華北の戦線で出会った軍医の三郎と慰安婦の秋子は一夜をともにする。それから5年後。神戸の製薬会社で働く三郎は、戦地で負った傷のために失明しかけていた。そんな折、彼は秋子と再会するが、彼女が自分のために身を売ろうとするのを知り……。

  • 夜來香

    制作年:

    二枚目スター、上原謙を主役に据えた悲恋と悲運の物語。華北の戦線で出会った軍医の三郎と慰安婦の秋子は一夜をともにする。それから5年後。神戸の製薬会社で働く三郎は、戦地で負った傷のために失明しかけていた。そんな折、彼は秋子と再会するが、彼女が自分のために身を売ろうとするのを知り……。

  • 野火〈1959年〉

    制作年:

    戦時下の極限状況での、人間性と神の問題を描いた、大岡昇平の同名小説の映画化。市川崑夫人でもある脚本家の和田夏十は、原作を大胆に脚色し、直接神の問題に触れることは避けた。第二次世界大戦末期、フィリピン戦線レイテ島。日本軍は山中に追い込まれ、飢えと疲労で極限状態にあった。田村一等兵は病気を理由に軍隊から追い出され野戦病院に行くが、ここでも追い払われ、敗走する仲間の群れに入る。飢餓に苦しむ彼らは“猿”と称して、味方の兵士を殺し、その肉を食べていた。船越英二は役作りのため絶食して、鬼気迫る演技を見せた。

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