『ユニコーンに乗って』“小鳥”西島秀俊の沼にハマる人続出! 「好きになっちゃう」と反響
■小鳥か須崎か 先が見えない恋の行方
“火10”のラブコメといえば、ヒロインをめぐる本命と当て馬のバトルが、見どころのひとつになっている。ただ、『ユニコーンに乗って』は争いが起きる雰囲気が皆無だ。小鳥が須崎の気持ちを知って、全力でアシストをする未来しか見えない。
だが、佐奈が小鳥に惹(ひ)かれる可能性は、十分に考えられる。2人は、育ってきた環境が似ているからこそ、分かり合えることも多い。
成川佐奈(永野芽郁)&須崎功(杉野遥亮) 『ユニコーンに乗って』第4話より (C)TBS/撮影:加藤春日
たとえば、スタディポニーキャンパス(=ドリポニが新たに仕掛ける企画)を課金制にするという話が出た時も、須崎は「理想だけじゃ、作れないし」と賛成していた。その一方で小鳥は、「格差が生まれることは、ドリポニの理念に反する」と反対。彼は、佐奈と同じ貧乏育ちだからこそ、“お金がなくて学べない悔しさ”を人一倍感じてきたのだ。
「課金制にすることで、教育格差が生まれてしまう」と主張する小鳥に、「“そんなこと”は分かってます」と返した須崎。佐奈は、いちばん大事にしてきた理念を、“そんなこと”で片付けられた気持ちになってしまったのだろう。「功には、分かるはずないよ」と突き放してしまう。
須崎功(杉野遥亮) 『ユニコーンに乗って』第4話より (C)TBS/撮影:加藤春日
お金の苦労をしてこなかった須崎と、苦労してきた佐奈と小鳥。“共感”の部分でいえば、小鳥が優勢かもしれないが、須崎は、佐奈のことを分かりたいと思う気持ちを、誰よりも持っている。それに彼は、実家を捨ててまで佐奈の夢に賭けたのだ。SNSでも、「功、まじで報われてくれ」「功くんの恋が実らない…という結末だけはやめておくれ」と応援する声が上がっている。
小鳥の姿勢に刺激を受けてか、大人になりつつある須崎。疎遠だった父親とも、腹を割って話すことができた。これからは、本命ルートを走る姿も見てみたいところである。