サービスデーに見たい! 初夏の暑さを忘れられるオススメ映画3選
6月から大手シネコンを中心に、映画鑑賞料の値上げが始まり、早1ヵ月が経ちました。たかが100円、されど100円。1本1900円という値段は正直なところお財布には痛いです。せっかくなら、素敵な2時間を楽しみたい。そんな願いを叶えるべくオススメの作品を3作ピックアップしました。夏の暑さも吹き飛ぶ、没入度の高い作品ばかりです。
【写真】初夏の暑さを忘れられるオススメ映画を一気にチェック
■『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』場面写真
『アベンジャーズ/エンドゲーム』から早2か月。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から始まったMCUフェーズ3の幕を閉じるのが『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』です。大きな勝利と引き換えに喪失も味わった『エンドゲーム』。そこからの第1歩として、MCUの青春担当でユーモアあふれる『ファー・フロム・ホーム』が選ばれたのは、雰囲気をがらりと変えるためにも、相応しかったと感じました。
本作は、トニー・スタークの死から抜け出せないピーター・パーカーが、ヒーロー活動を二の次に、普通の高校生として夏休みを楽しみたいという大きな願望を抱くところから物語が始まります。しかし、世間の声は自身の意志とは異なり、「次のアイアンマン」として、16歳の少年にとってあまりにも大きすぎる期待を掛けるのです。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ミステリオ&スパイダーマン
1人前のヒーローとして認めてもらいたがっていた今までのピーターと違い、今回彼は、ヒーローや人間としての成長を拒みます。さらには、経験豊富な大人のヒーローであるミステリオが登場し、ピーターは自身の未熟さを浮き彫りにされる感覚を味わいます。
そこで、ピーターの支えとなるのが、ハッピー・ホーガン。「大切なトニーを失った」という同じ痛みを抱える2人は、互いのネクストステージのために不可欠な存在となります。両者ともトニーの死により、自身の役割を見失いかけているからです。2人の関係性は、同じく「大切なトニーを失った」観客にとって、涙なしには見られません。
初期アベンジャーズが勇退し、新たなMCUの幕開けを感じさせる本作。おせっかいを言うならば、サム・ライミ版『スパイダーマン』を復習すると、いいことがあるかもしれません!
【『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』概要】
公開日:6月28日(金)
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ&エリック・ソマーズ
製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル
出演:トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、J・B・スムーヴ、ジェイコブ・バタロン、マーティン・スター、マリサ・トメイ、ジェイク・ギレンホール
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント