世界の“ボーイズラブ映画&ドラマ”が豊作! 『2gether』『窮鼠』など注目作をご紹介

特集・レポート
2020年10月21日 20:30
世界の“ボーイズラブ映画&ドラマ”が豊作! 『2gether』『窮鼠』など注目作をご紹介
『2gether』(WOWOW/10月22⽇(木)スタート 第1話無料放送/毎週木曜深夜0時00分から2話ずつ放送)  (C)GMMTV

 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』や『リスタートはただいまのあとで』などの国内作品に留まらず、いま世界中でボーイズラブ(以下、BL)を描いた映画やドラマが豊作となっています。世界各国で愛される男性同士のラブストーリー。今回は、注目作をピックアップしてご紹介します。(文=児玉美月)


■クオリティ高い日本のBL

『窮鼠はチーズの夢を見る』 (C) 水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
 9月に公開された『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020)をはじめとして、今年もいくつかの日本のBL映画が公開されました。同作は大倉忠義と成田凌が共演し、役の心情を的確に捉えた彼らの演技が高く評価されています。

『性の劇薬』(10月28日(水)DVD&Blu-ray発売) (C)2019 フューチャーコミックス
 また、水田ゆきのBLコミックを実写化した『性の劇薬』(2020)は、これまでの商業BL映画のなかでもきわめて過激な性描写が話題となりました。ピンク映画を数多く手掛けてきた城定秀夫監督の技巧的な演出が光ります。

 同じく、BLコミックを原作とした『リスタートはただいまのあとで』(2020)は、都会から田舎へと帰郷した主人公とそこで出逢った青年の恋が、優しい世界観のもとで描かれていきます。

■カナダからは繊細なタッチの物語

『マティアス&マキシム』 (C)2019 9375-5809 QUEBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL
 世界に目を向ければ、たとえばカナダでは、若くして天才の称号を手にしたグザヴィエ・ドラン監督が『マティアス&マキシム』(2019)で親友同士の友情関係から恋愛関係への変化を繊細なタッチで描いています。この作品も9月に公開を迎えたばかりで、これまで母や家族のテーマにも傾倒してきたドランの、まっこうからのラブストーリーを堪能できます。

■親友との恋を描いたイギリス映画

『アウェイデイズ』(10月16日(金)から全国順次公開)  (C)Copyright RED UNION FILMS 2008
 2009年の製作と少し前ではありますが、イギリスのBL映画『アウェイデイズ』が、10月16日(金)に公開を迎えました。1970年代後半を時代背景に、若者に普遍的なもがき苦しむ感情と、親友同士の少年の間に芽生えた恋愛感情を描いています。イギリスといえば、『モーリス』(1987)や『アナザー・カントリー』(1983)をはじめとした耽美的な肌理のいわゆる「悲恋」のBL映画の存在感も大きいのではないでしょうか。

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児玉美月(ライター)

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