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栗田貫一&戸田恵子、人気シリーズに向き合い続けた2人が語る“ファミリー”への愛情

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■戸田恵子「キャッツアイの声優陣は、本当の姉妹のような関係」


戸田恵子
――『ルパン三世』はアニメ化50周年、『キャッツ・アイ』は原作40周年を迎え、両作品のアニバーサリーイヤーとしてコラボが実現しました。両作品の魅力をさらに深く感じられるような作品になっていましたが、お二人が改めて感じているシリーズの魅力や、ご自身にとってどのような作品になっているかを教えてください。

栗田:ルパンの世界って、果てしなく広がっていくものなんだなと思いました。どこにでも行けるような、無限の可能性のある作品。今度は『アンパンマン』とコラボだな(笑)。

戸田:あはは!

栗田:山ちゃんはどちらの作品もやっているから、20役くらい演じてもらいましょう(笑)。モンキー・パンチ先生が「どうぞお使いください」という気持ちでいてくださったことで、これまでにもいろいろな方が、いろいろなルパンを作ってきてくれた。僕たちにとっては、ピアノの鍵盤で言うならば、いろいろな鍵盤を弾ける作品が増えてきているということ。ありがたいし、とても楽しいなあと思っています。

戸田:『キャッツ・アイ』は原作40周年と言えど、私たちが関わらせていただいたのはそのうちの2年くらいで。だからこそ、こうしてまた演じる機会をいただけるということは、とても大きな出来事なんです。三姉妹の声優さん同士も、本当の姉妹のようだったんですよ。泪姉さん役の藤田淑子さんは亡くなってしまいましたが、最期まで病院で看取らせていただき、愛ちゃん役の坂本千夏ちゃんと一緒に、3人で公私共にずっと仲良く過ごしてきました。『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』のアフレコ時、淑子さんは体調を崩されて「残念だけれど、私は出られない」という話になってしまったんですが、3人でやりたかったなという思いがあります。

私たちはもともと知り合いでしたが、『キャッツ・アイ』はさらに絆を深められた作品なんです。永石さんを演じられた大木民夫さんも亡くなられましたが、長くシリーズを続けるとどうしても交代があるもの。シリーズを長くやるというのは、そういうことなんだなと思っています。


――泥棒と怪盗のコラボが見られる本作ですが、お二人が、お互いから「盗みたい」と思うものはありますか?

栗田:キャッツアイの、三姉妹ならではのチームワークはうらやましいですね。こちらはどちらかと言うとチームワークはないので(笑)。戸田さんはもう、女優さんとしても声優さんとしても素晴らしいですから「盗みたい」なんて言えないけれど…。

これは笑い話なんだけれど、以前僕は『ルパン三世VS名探偵コナン』のアフレコに来た(コナン役の)高山みなみさんに、「今日はなんの役をやるんですか?」と聞いたことがあるんです(笑)。それくらい戸田さんも高山さんもいろいろな役をやられていて、「この役をこの方がやっているの?」と思わされることばかり。すごいですよ。

戸田:栗田さん演じるルパンから盗みたいのは、脱力ですね。私は先代の山田さんのことも存じ上げていてお仕事もご一緒したことがありますが、ルパンの脱力さ加減には独特なものがあって、栗田さんはそれをきちんと踏襲していらっしゃる。モノマネをやられていたところから、今度は演じるとなるとものすごく大変だったと思うんです。

栗田:最初の10年くらいは、セリフのパッチワークのような感じだったと思います。山田さんのモノマネとしては、「ふぅ〜じこちゃ〜ん」というルパンの雰囲気か、ダーティハリーの「ふざけんじゃねえぞ」という低音の声を出すことしかやっていないので、その“真ん中”をやることができない。演技として、うまく着地ができないんです。山田さんのルパンのマネではなく、ルパンを演じればいいんだと思えるようになったのは、ここ10年くらいのことです。

戸田:やっぱり“お芝居をする”ということは、とても大変なことだと思うんです。ここまで辿り着かれたのは、本当に素晴らしいことだなと感じています。

(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 Amazon Originalアニメ『ルパン三世VSキャッツ・アイ』は、Prime Videoにて1月27日より配信開始。

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