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香川京子
出身地:茨城県
生年月日:1931/12/5

香川京子 出演映画作品

  • 島守の塔

    島守の塔

    制作年:2022年7月22日(金)公開

    本土復帰50周年となる節目に、戦禍に見舞われた沖縄の歴史と命の大切さを題材にした戦争映画。太平洋戦争の末期、地上戦が行われた沖縄で、軍の命令と住民の命を守ることの板挟みになりながらも、責務を全うしようとしたふたりの官僚の姿を描く。監督を務めたのは、五十嵐匠。主演は萩原聖人と村上淳が務め、吉岡里帆、香川京子らが共演した。

  • 峠 最後のサムライ

    峠 最後のサムライ

    制作年:2022年6月17日(金)公開

    司馬遼太郎のベストセラー小説『峠』を、『雨あがる』の名匠・小泉堯史が映像化した歴史ドラマ。幕末・明治維新の動乱の中で、多勢の敵軍に対して決死の戦いを挑んだ“最後のサムライ”たちの知られざる姿を描く。役所広司が主演を務め、EXILEのAKIRA、松たか子、香川京子、田中泯らが出演。また、歴史に名高い北越戦争の再現は圧巻だ。

  • モスラ 4Kデジタルリマスター版

    モスラ 4Kデジタルリマスター版

    制作年:2021年12月10日(金)公開

    本多猪四郎が監督を務め1961年に公開された、ザ・ピーナッツが歌うテーマソングもお馴染みの特撮怪獣映画が、4Kデジタルリマスター版でスクリーンに帰ってくる。島に住む小美人とテレパシーで通じ合う守護神として描かれるモスラは、それまでのゴジラをはじめとした人類と対立する存在だった“怪獣”の概念を180度変えるものとなった。

  • モルエラニの霧の中

    モルエラニの霧の中

    制作年:2021年2月6日(土)公開

    東京から北海道・室蘭市へ移住した映画作家、坪川拓史による7話から成るオムニバス映画。坪川が街で出会った人々から聞いたエピソードを基に7話連作形式の脚本を執筆し、変わりゆく街並みの姿をノスタルジックに映し出す。出演は、急逝した大杉漣をはじめ、香川京子、小松政夫、大塚寧々、水橋研二、菜葉菜、中島広稀、草野康太ら豪華俳優陣。

  • MIFUNE: THE LAST SAMURAI

    MIFUNE: THE LAST SAMURAI

    制作年:2018年5月12日(土)公開

    『用心棒』『赤ひげ』でベネチア映画祭主演男優賞を受賞し、“世界のミフネ“とも称される名優、三船敏郎の波乱に満ちた映画人生に迫るドキュメンタリー。『七人の侍』や『宮本武蔵』などに焦点を当て、国内外の映画関係者、著名人などへのインタビューや貴重な映像資料を基に、世界に影響を与えた“サムライ映画“の進化を明らかにしていく。

  • おもてなし

    おもてなし

    制作年:2018年3月3日(土)公開

    田中麗奈と台湾の俳優ワン・ポーチェがW主演を務める日台合作の人間ドラマ。琵琶湖畔にある老舗旅館“明月館“を舞台に、日本のおもてなしの心をめぐる人々の交流を描く。アメリカ育ちの台湾出身監督ジェイ・チャンがメガホンを取り、『エンディング・ノート』の砂田麻美と共に脚本も執筆。余貴美子、木村多江、香川京子ら豪華共演陣にも注目だ。

  • 天使のいる図書館

    天使のいる図書館

    制作年:2017年2月18日(土)公開

    奈良県の葛城地域に位置する5つの市と町が発足させた“葛城観光振興シネマプロジェクト“によって製作された人間ドラマ。実際にある図書館を舞台に、新人司書の活躍を描く。新米司書の主人公に扮するのは、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』などで注目を集める小芝風花。物語の鍵を握る老婦人役を、昭和を代表する女優、香川京子が務める。

  • 東京の日

    制作年:2015年10月31日(土)公開

    東京、下北沢を舞台に、若者たちの出会いを見つめた青春ストーリー。過ぎゆくままに任せて毎日を過ごしている青年と、ワケありの上京少女の交流を、ナチュラルなタッチで綴る。『先輩と彼女』の俊英、池田千尋が自身のオリジナル企画に基づき、味のあるドラマを演出。『おとぎ話みたい』の趣里、『君に届け』の鈴木大介が数奇な恋模様を演じる。

  • インターミッション

    インターミッション

    制作年:2013年2月23日(土)公開

    映画評論家・樋口尚文が初監督を務め、閉館が決定している映画館・銀座シネパトスを舞台に描く異色のコメディ。銀座にある名画座で、休憩時間(=インターミッション)に繰り広げられる観客たちの不思議な会話と、支配人のドラマを描く。秋吉久美子、染谷将太、香川京子、竹中直人ら豪華キャストが老舗劇場に集結し絶妙なアンサンブルを見せる。

  • 東南角部屋二階の女

    制作年:2008年9月20日(土)公開

    目の前の問題を避けて生き続ける若者たちと、日々を丹念に生きている老人たちが出会う時、彼らの人生にはどのような光が差すのか?取り壊し寸前のアパートに集う年齢も境遇も違う人間たちの交流と心理の変化を巧みなタッチで描いた人間ドラマ。期待の新人監督のデビュー作のために、西島秀俊、加瀬亮、香川京子ら実力派俳優たちが集結している。

  • 赤い鯨と白い蛇

    制作年:2006年11月25日(土)公開

    TV黎明期から演出家として活躍したせんぼんよしこ監督が、73歳にして映画監督デビューを飾った女性たちのドラマ。古いわらぶき屋根の民家に偶然集まった、世代の異なる女性5人の会話を通して、それぞれの人生の秘密や過去が浮き彫りになる。登場人物はほぼ5人だけ。主演の香川京子ら、芸達者な女優たちの演技合戦が楽しめる作品に仕上がった。

  • ワンダフルライフ

    ワンダフルライフ

    制作年:1999年4月17日(土)公開

    完全に死ぬためには、地上の思い出をひとつだけ選ばなくてはならない……。そんな設定で天国の入口で悩む死者たちの情景を見つめたファンタジー。リアルでせつない異色の1本だ。

  • 天国と地獄〈1963年〉

    天国と地獄〈1963年〉

    制作年:

    高台に豪邸を構えている製靴会社の権藤の子供と間違えられて、お抱え運転手の子供が誘拐される。権藤は悩みに悩んだ末、全財産を投げ出して三千万円の身代金を払い子供を救い出す。警察の捜査が始まり、一人の非凡な知能犯である青年が浮かんでくる。その動機とは……。全編息づまるサスペンスで、特に鉄橋を利用した現金受け渡しのシーンは有名で、これを模倣した誘拐事件が実際に発生した。また白黒作品であるにもかかわらず、映画の最もポイントとなるシーンで一個所着色を施すなど黒澤明の映画魂が感じられる傑作。

  • 東京物語

    東京物語

    制作年:

    黒澤明、溝口健二とともに日本を代表する映画作家・小津安二郎の代表作といえばこの「東京物語」につきるだろう。小津がサイレント期から描き続けてきた親子関係のテーマの集大成ともいえる作品である。地方から老いた夫婦が上京し、成人した子供たちの家を訪ねる。子供たちははじめは歓迎するが、やがて両親がじゃまになって熱海に行かせたりして厄介ばらい。戦死した息子のアパート住まいの未亡人だけが親身になって面倒をみてくれるという皮肉。やがて老夫婦は田舎に帰るが、その直後、妻は急死してしまう。一人残された老人は、静かに海を見つめて……。戦後の日本における家族生活の崩壊を描いた、と監督本人が語るこの作品は、人間の孤独感、死生観といったテーマまでをも取り込み、味わい深い作品となった。志賀直哉を深く愛した小津監督は、『暗夜行路』にちなんで尾道市をラスト・シークエンスの舞台に選んだが、その尾道の寂れて、どこか温かい風景が、この厳しいテーマを繊細に包み込み、忘れることのできない画面を生み出した。

  • おかあさん

    制作年:

    全国の小学生が書いた作文に着想を得た水木洋子のオリジナル脚本を成瀬巳喜男が演出した名作。都会の下町に暮らす一家が世帯主である父親を病気で亡くし、母を中心に困難な状況を生きる姿を綴っている。導入部における作文の朗読のようなナレーションによって物語は長女の視点をとり、日常の小さな出来事や人々の微妙な心の揺れが、思春期の少女らしい鋭敏さで細やかに捉えられる。父親の死、里子へ行く次女との別れなどの不幸な事件をも劇的な誇張を排して淡々と描く成瀬監督の作風は、その繊細さゆえに豊かな情感を生み出し、登場人物への親愛の情をかきたてられずにはおかない。

  • 悪い奴ほどよく眠る

    制作年:

    当時ひんぱんに起きていた政治汚職をテーマにした黒澤明の力作で、黒澤プロの第1回作品。父親を汚職事件の犠牲で失った孤児・西幸一が、父親を死に追いやった元凶である政治家たちに様々な方法で復讐していくが、悪の根源はもっと深いところにあった。現代悪の汚職にメスを入れるというきわめて社会性の強いテーマながら、黒澤明は娯楽映画としても十分楽しめるように、スリルとサスペンスに富んだ作品に仕上げた。その反面、汚職の核心の部分が薄められてしまった点は否めない。西幸一に扮した三船敏郎はやや一本調子だが、老政治家に扮した森雅之のキャリアの重みを感じさせる巧演は見事。

  • 風雲児 織田信長

    制作年:

    中村錦之助主演、河野寿一監督による時代劇の佳作。群雄割拠の戦国時代。狂人とののしられながらも自己の信念に生きた信長は、斉藤道三を手なずけ、強敵・今川義元を桶狭間の合戦で討ち破る。中村錦之助が織田信長を熱演している。

  • 女であること

    制作年:

    川端康成文学の映画化。佐山弁護士と妻・市子は教養深い夫婦だが子供がない。家出してきた市子の旧友の娘の面倒をみることになったところから、波紋が広がっていく。ブルジョワ家庭とその周辺の人間模様を手堅くまとめている。

  • 上海帰りのリル

    制作年:

    原作は雑誌『婦人倶楽部』に連載された同名の小説で、タイトルは有名なヒット歌謡曲に由来している。監督は戦前に喜劇や、「風の又三郎」などの児童映画に才能を発揮した島耕二。戦前の上海。クリフサイド・クラブのダンサー、竹本リルに想いを寄せる男の話。このあと、続編とも言うべき「風の噂のリル」も作られた。

  • 女の暦

    制作年:

    壷井栄の処女作で、『二十四の瞳』と同じく瀬戸内海の小豆島を舞台とした原作を、久松静児が新東宝で初監督している。日向家のクニ子と実枝は二人暮らし。父母はすでになく、10人の兄妹も女ばかりの5人に減ってしまっていた。そんなある日、実枝の発案で、10数年会っていなかった姉たちを呼んで、死んだ家族の法事をすることになる。

  • 腰抜け二刀流

    制作年:

    新宿の盛り場“紅葉屋”のお六は、器量・勇気・唄の才能と三拍子そろった人気者。ふとしたことから旅に出た彼女は、途中で理由も分からず小さな子供を預かるはめに……。「グロリア」ばりのストーリー展開に、ロード・ムービーとミュージカル・コメディの要素を加味した明るい映画で、「腰抜け二挺拳銃」を完全に自家薬籠中のものとした並木鏡太郎監督の快作。原案・稲垣浩、脚本は山中貞雄一派の三村伸太郎。

  • 銀座化粧

    制作年:

    井上友一郎の同名小説を映画評論家の岸松雄が脚色、成瀬巳喜男が監督した女性映画。昔の情人との間にできた息子とともにひっそりと暮らす、しがない銀座のホステスの姿を名女優・田中絹代主演で描く。銀座の裏町の風俗描写や人間関係の処理に成瀬の手腕が冴え、これを機に、成瀬は長いスランプ状態を脱した。ちなみに、助監督に石井輝男がついている。

  • 稲妻〈1952年〉

    制作年:

    林芙美子の同名小説を、田中澄江が脚色した成瀬巳喜男=高峰秀子コンビの名作。4人の子供の父親がみな違うという複雑な母子家庭で、母と異父兄姉たちの醜さに愛想をつかした末娘が、家を出て自立する過程を物語の骨子としている。作者はすべての登場人物を肯定も否定もせずありのままに描いており、俳優たちの好演も相まって、類型に属さない生身の人間の存在感が鮮烈に迫ってくる。バスガイドとして働くヒロインを映した冒頭シーンでの車窓からのぞく風景をはじめ、東京という都市の息づかいを捉えている点でも出色で、娘の実家のある下町と新居の世田谷とは見事に描き分けられている。

  • 人間の壁

    制作年:

    石川達三の同名小説を、山本薩夫監督が自らのプロダクションで映画化した問題作。九州のさびれた小学校を舞台に、共稼ぎを理由に学校側から辞職を強要された女教師が、様々な妨害を受けながらも組会員として戦う姿を描く。

  • 赤い陣羽織

    制作年:

    女房持ちの代官が、ある人妻になんとか近づこうとするが……。木下順二の戯曲を映画化した、一種の風刺喜劇。赤い陣羽織が、当時の権力の象徴として使われている。「あゝ野麦峠」など、後年の山本薩夫作品とは違った味わいの楽しめる一編。

  • 近松物語

    制作年:

    近松門左衛門原作の『大経師昔暦』を脚色した溝口健二の名作。ふとした偶然で窮地に立たされた男女がやがて真実の愛に目覚め、捕らえられるが嘆くことなく刑場に惹かれていく。いかにも溝口らしい題材を様式的描写の中にパッショネイティブに描ききって、彼の代表作の一つとした。特に家内制手工業を営む経師屋の室内で展開される前半部分は、溝口演出の極致といえる見事なアンサンブル。また、溝口が常に批判してきた長谷川一夫の起用は、かつてない緊張感のもとに最高の演技を引き出すことに成功している。宮中の経巻表装を職とし、傍ら暦の刊行権をも握る“大経師内匠”の手代・茂兵衛は内儀・おさんの兄に銀一貫目を融通したことがばれ、主人の以春に空室に閉じ込められてしまう。おさんは茂兵衛を救うため、かねて夫が言い寄っていた女中のお玉と寝所を取りかえ動かぬ証拠を押さえようとする。ところが深夜忍んできたのはお玉に別れを告げに来た茂兵衛で……。戦前から溝口作品を担当してきた彼の盟友ともいえる水谷浩が美術を担当している。

  • ひめゆりの塔〈1953年〉

    ひめゆりの塔〈1953年〉

    制作年:

    太平洋戦争で国内唯一の戦場となった沖縄を舞台に、勤労奉仕で最前線へと駆り出された女学生たちを描いた今井正監督の名作。悲惨な状況を客観的な視点で捉えた演出スタイルが、反戦平和の主張を痛烈に訴え、内容の重さにかかわらず大ヒットとなった。

  • 驟雨

    制作年:

    岸田国士の一幕ものの戯曲数編を、水木洋子がまとめて脚色し、成瀬巳喜男が演出した小市民映画の名作。倦怠期にさしかかった夫婦が、様々な波紋に揺られながらも現在の生活の中に幸福を見出していく姿を、きめ細かな描写で綴っている。映画は新婚旅行から戻ったばかりの親戚の娘の来訪で始まり、夫への不満をぶつける娘に、二人がそれぞれの立場から反論することで、夫婦間の微妙なズレが示される。続いて二人の家の隣に若い新婚夫婦が越してきて、物語は両家をお互い映し合う形で展開していく。空間の造型にもこうした劇的構成が反映され、敷居をはさんで向かう妻と夫、生け垣を隔てて隣り合う2軒の家などの計算された配置が見事である。また、玉井正夫による神業のようなカメラが捉えた、夕立の場面での闇の中にかすかに浮かぶ原節子のクローズアップは、ラストで紙風船を打ち合う夫婦の上に広がる晴れわたった空とあざやかな対照をなし、比類ない美しさをたたえている。

  • 春駒のうた

    制作年:

    群馬県の出身である児童文学者・宮川ひろの同名小説を“辺境の巨匠”神山征二郎監督が、舞台である利根川上流の山村でオールロケして完成させたヒューマンドラマ。終戦直後に生まれた小児マヒの少年と祖父との心の交流を縦糸に、四季の自然、郷里の伝承習俗、戦争へのやり場のない怒りなどを描いていく。

  • 大江戸の侠児

    制作年:

    その日暮らしのチンピラヤクザが、武士の乗った馬にはね殺された子供の恨みを支えに、義賊・ねずみ小僧次郎吉となるまでを描いた物語。季節感を盛り込むのがタブーとされていたこの頃の時代劇に、堂々と夏の暑い日や雪のシーンを見せた意欲作として有名。

  • あばれ行燈

    制作年:

    渡世の義理で顔見知りの美濃の藤太郎を斬った沼津の秋太郎は、今はの頼みを聞き入れて藤太郎の母に金を届ける。ところが、ボケた母に息子と間違われ、そして許婚と相思相愛の仲になってしまう……。鶴田浩二が例によって義理と人情の板ばさみになる股旅ものの人情噺。

  • 恋文〈1953年〉

    制作年:

    日本人女優で初めて役者から監督へ転向した、田中絹代の初演出作品。外国兵相手の娼婦たちに、ラブレターの代筆をしてやる男と、彼を取り巻く女たちのふれあいを描く人間ドラマ。成瀬巳喜男の「あにいもうと」で助監督を務めたこともあるという田中絹代は、女性監督らしい、繊細なタッチをうまくいかしている。

  • 女殺し油地獄

    制作年:

    近松門左衛門の世話浄瑠璃をもとにした古典悲劇で、戦前にも1度映画化されている。河内屋の一人息子・与兵衛は遊女の小菊にいれあげて、莫大な借金をしてしまう。親からも親類縁者からも見はなされた与兵衛は、豊島屋の女房・お吉に相談に行くが、話がもつれ彼女を殺してしまう。

  • 阿弥陀堂だより

    制作年:

    【信州の大自然の中で生を再発見する夫婦の物語】 『雨あがる』の小泉堯史の監督第2作。都会暮らしに疲れたエリート女医と、売れない作家であるその夫が信州に移り住むことを決意。奥信濃の村の人々とのふれあいに癒されていく。

  • しいのみ学園

    制作年:

    小児マヒの子供を二人も抱え、全財産をなげうって小児マヒ児童のための学園を創立した主人公と、そこに通う児童の交流を描いた作品。よくある難病ものの日本映画とは異なり、きわめて明るくのびのびとした、さわやかな仕上がりになっている。

  • 大坂城物語

    制作年:

    関ケ原の戦いで一家を失った無法者・鬼の茂兵衛が、大阪冬の陣で豊臣家のためにひと働きしたあと、田舎へ帰っていく……。村上元三の原作を稲垣浩監督と三船敏郎のコンビで映画化したアクション時代劇。三船敏郎が鬼の茂兵衛を演じるが、ワンパターンの感は否めない。

  • 新・平家物語

    制作年:

    吉川英治の歴史小説『新・平家物語』を映画化した3部作の第1作。平安末期、次第に力をつけてきた武士階級。若き平清盛はそんな中で権力の野望を胸に、勢力を伸ばしていく。長回しを基調としたカメラワークはフランス・ヌーヴェル・ヴァーグの人々に絶賛された。なんといっても市川雷蔵の若武者ぶりが素晴らしい。

  • 自由戀愛〈ジユウレンアイ〉

    制作年:

    【岩井志麻子の恋愛小説を映画化 】 『突入せよ!「あさま山荘」事件』の原田眞人監督が、岩井志麻子の同名小説を映画化した愛憎劇。見た目も正確もまったく正反対な女性ふたりが、ひとりの男性をめぐる泥沼の争いを濃密に描き出す。対照的なふたりの女性に扮し、熱演を見せる長谷川京子と木村佳乃の火花散るやりとりが見もの。

  • BALLAD 名もなき恋のうた

    制作年:

    【『ALWAYS…』の監督が名作アニメを実写化!】 『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が、原恵一監督の傑作アニメ『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を基に描く感動の人間ドラマ。戦国時代を舞台に、名もない小国の武将と、彼が守り続ける国の姫との悲しい恋の物語と、そんなふたりを見つめる現代からやってきた少年の物語を描く。草なぎ剛と新垣結衣が主演を務める。

  • あらくれ大名

    制作年:

    徳川方の御曹司の身でありながら豊臣方につき、大阪冬の陣では本陣を急襲、父家康を死地寸前にまで追い込んだ松平直次郎を描く時代劇アクション。講和後、直次郎は野に下るが、家康の軍師、板倉伊賀守は茶臼山の一戦を根に持ち、直次郎を葬り去ろうとひそかに策をめぐらす。やがて伊賀守は卑劣な手段に出て……。

  • 霧の港の赤い花

    制作年:

    ヤクザ同士の縄張り争いが激烈をきわめている横浜。大親父と呼ばれる松前は、最近勢力を伸ばしてきた岩瀬組をたたこうと、刑務所から出たばかりの立花組の尻押しをする。松前としては、岩瀬組と立花組を対立させ、共倒れを狙っているのだ。だがいち早くそれに気づいた岩瀬は、ひそかに一の子分浩に松前を消すように命じるが……。横浜を舞台にしたアクションもの。

  • 女囚と共に

    制作年:

    他の娘と結婚した無情な男の新居に放火した女、前科11犯の窃盗犯、年若い夫を殺して乳幼児を抱えた女など、女子刑務所囚人たちの様々な生態を描き、その矯正補導を主題とした異色の社会派ドラマ。木暮・久我・岡田・香川らが女囚人を好演。

  • 若さま侍捕物帳 謎の能面屋敷

    制作年:

    “若さま侍捕物帳“新東宝ものの第1作。江戸では能面をつけた強盗殺人犯が横行し、追跡するといつも能役者・間崎廣光の住む“能面屋敷“の辺りで姿を見失う。それを知った堀田左馬介こと若さま侍が重い腰をあげる。黒川弥太郎の若さま侍も適役で、中川信夫の演出でひねりのきいた面白さがある作品となった。のちに監督として名を上げる井上梅次が脚本を担当。

  • 日本誕生

    制作年:

    東宝が1000本製作記念映画として、稲垣浩監督、円谷英二特技監督、三船敏郎以下オールスター・キャストによって、日本の古来の神話を映画化した超大作。イザナギ・イザナミの国造りにはじまる神々の物語の中から、オトタチバナヒメとの悲恋に彩られた、ヤマトタケルノミコトの波乱の一生を中心に、高天が原の神々の饗宴、ヤマタノオロチ退治などが描かれ、クライマックスに天変地異の大スペクタクルが展開する。有名なエピソードが次々に登場するが、構成が単調でエピソード間の相乗効果を生まず、散漫な印象が残るのは否めない。しかし、円谷英二の集大成ともいうべき特撮の数々は見ごたえ十分。

  • 疵千両

    制作年:

    寛永20年、会津藩お家断絶の余波を受け、真剣で争わねばならなくなったかつての親友同士の因縁。つらくも友を倒して顔に深い傷を負った高倉長右衛門は、その後、思いを寄せる女に、今度は義兄の仇として命を狙われる……。大スター長谷川一夫の主演で、長谷川伸の名作『疵高倉』を映画化したもの。

  • 杏っ子

    制作年:

    室生犀星の小説を翻案した成瀬巳喜男監督の名作。高名な作家の娘が文学青年と結婚するが、夫が自分の才能を信じて売れない小説を書き続けるため生活が困窮し、夫婦仲も冷めていくという物語を成瀬独特の淡々とした作風で描いている。暗く起伏に乏しい内容でありながら、その映画的展開は圧倒的に素晴らしい。名声は天地の開きがありながら、同じ志を抱く作家としてのライバル意識を燃やす杏子の父と夫が、庭に隔てた障子越しに執筆中の互いの姿を気にし合うシーンなど、さりげないドラマの肌合いを捉える成瀬演出の白眉である。物語とは直接関係のない細部の卓抜な描写も印象的。

  • まあだだよ

    制作年:

    黒澤明が、敬愛する随筆家・内田百間とその門下生たちのふれあいを描いたヒューマニズムあふれる一作。黒澤の遺作となった作品。教え子たちのたまり場である百間先生の家を舞台に、自由な人生を謳歌する先生と弟子をめぐる様々なエピソードが人情味豊かに描かれていく……。黒澤映画の常連に所ジョージを加えたユニークなキャスティングに注目。

  • 勲章

    制作年:

    元陸軍中将・岡部は再軍備促進団体“あけぼの会“の会長にされるが、やがて彼は昔の暴君ぶりを発揮し始める。岡部の息子は父の勲章を愛人に与え、愛人はその勲章を犬にぶら下げた。岡部の家庭は崩壊し、“あけぼの会“の運動も失敗する。岡部は勲章を嘲ける息子を殺し、自らも死地を求め歩き出す。渋谷実の問題作。

  • ともしび〈1954年〉

    制作年:

    沼に囲まれた小さな村の中学校で教鞭を執っている松熊先生。生徒たちは先生が大好きだったが、村の人々は彼の新しい教育が気にくわず、村長の銅像除幕式の席で生徒たちが笑ったのを機に先生は転任させられてしまう。そして先生は……。農村オール・ロケによる佳作で、より新しい先生像を作り上げることに成功した逸品。。

  • 柳生武芸帳〈1957年〉

    制作年:

    正保4年、徳川幕府を左右する謎を秘めた柳生武芸帳は、竜造寺家の遺児・夕姫の手にあった。肥前の術者・山田浮月斎は、多三郎、千四郎兄弟を使ってこれを奪いとろうと企てる。名匠・稲垣浩がベストセラーをオーソドックスに映画化した時代劇。

  • 地上〈1957年〉

    制作年:

    遊廓裏のある置家の2階で、母とともに貧しい暮らしを送る中学5年生の一郎と、置屋に売られることを嫌がり一郎の家に飛び込んできた娘・冬子との悲恋を描く。大正初期の作家・島田清次郎の原作をもとにした文芸編。

  • 森と湖のまつり

    制作年:

    北海道・阿寒の雄大な自然を背景に、アイヌの風俗をふんだんに取り入れ、アイヌ民族の存亡と愛をめぐるドラマを、内田吐夢が正攻法の演出で描く。任侠映画のスターの座を確立する前の高倉健が、亡びいくアイヌのために闘う主人公を野生味豊かに演じている。

  • 獄門帳

    制作年:

    旗本・都築三之助の用人・三枝喬之助は、主人の妻さきと情を通じ、三之助を殺したとされ入牢している。御牢奉行・石出帯刀は、喬之助が無実だと感じて独自に調査を始めるが……。鶴田浩二が、すべての罪を背負いこもうとする喬之助を好演。監督の大曾根辰夫は、この作品から辰保と改名している。

  • 深い河

    制作年:

    「海と毒薬」に続き、またしても遠藤周作の世界に熊井啓が挑んだ1本。成瀬美津子は、満たされぬ心を埋める“何か“を求めてインド・ツアーに参加した。美津子は自由奔放な学生時代に、クリスチャンである大津と出会い、誘惑して信仰を捨てさせたことがあった。“神に勝った“ものの心の空虚さは埋められず、結局、美津子は大津を捨てる。今回の聖地ベナレス行きは、傷心のまま美津子の前から姿を消した大津を探すための旅でもあった。ベナレスの町で、大津との再会を果たした美津子は、雄大なガンジスの流れの中で自分の人生の意味を理解していく……。

  • 男はつらいよ 寅次郎春の夢

    制作年:

    ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。“とらや“の人々が面倒をみることになったが寅さんはアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が顔を出したから事態は一変……。

  • 青銅の基督

    制作年:

    「本日休診」「現代人」などで知られる渋谷実監督が意欲的に取り組んだ時代劇の大作。幕府のキリシタン弾圧が激しさを増すなか、踏絵代わりのキリスト像を作らされる若い鋳物師とキリシタンの娘との恋や、幕府の政策に協力する転びバテレンの姿を中心に描く。

  • どん底〈1957年〉

    制作年:

    ゴーリキーの同名の戯曲を、監督の黒澤明と小国英雄が翻案。陽の当たらない、江戸の場末の棟割長屋に暮らす鋳掛屋、夜鷹、飴売り、遊び人、役者くずれ、泥棒、お遍路など、様々な人々と嫌われ者の大家夫婦が織り成す辛口の人生模様。黒澤としては珍しく短期間・低予算で仕上げた作品である。それまでの長い製作期間と膨大な製作費に業を煮やした東宝は、この作品を黒澤自身に製作させた。黒澤はオープン・セット一杯と室内セット一杯だけを作り、入念なリハーサルをして複数のカメラで一気に撮り上げたといわれている。

  • 大阪物語〈1957年〉

    制作年:

    「赤線地帯」を撮り上げた溝口健二が、次回作として依田義賢とともに構想していた作品。1956年、溝口が58歳で急死したことにより、吉村公三郎がメガホンを執ることになった。貧しい農家の出身で極貧の身から一代にして財をなした商売人・仁兵衛の人生を、喜劇的な描写で映画化している。西鶴の『日本永代蔵』『当世胸算用』『萬の文反古』のエピソードをもとにしたストーリー。

  • 猫と庄造と二人のをんな

    制作年:

    原作は谷崎潤一郎の同名の小説で、谷崎自身が経験した三角関係の恋愛事件がモチーフにされている。監督は前年「夫婦善哉」で名匠の名を確立した豊田四郎。主役にその「夫婦善哉」で絶妙な演技を示した森繁久彌を再び起用している。庄造の生活は愛猫リリーを中心に動いているといっていいほどで、異常なまでの愛情をリリーに注いでいる。母親は庄造の前妻を追い出したが、今また叔父が彼の娘を庄造にと縁談を持ちかけてくるや、その持参金に目をつけて早くも承知する。しかし当の庄造は新妻がリリーを追い出して以来、色や金などそっちのけで、リリーのことが気が気でならない。甲斐性なしの男をめぐって母、先妻、後妻が欲や嫉妬に絡んで凄烈なやりとりを繰り広げる人間喜劇である。

  • 式部物語

    制作年:

    「千利休 本覺坊遺文」の熊井啓が、前作と同じスタッフで作り上げた愛の叙情詩。秋元松代の名作戯曲を題材に、愛を求めてさまよう男の姿を描いている。事故によって童心に返ってしまった男、豊市。彼を妻と母が献身的に支えていたが、豊市はある日出会った“和泉教会”の尼僧・智修尼に魅せられてしまう。和泉式部の68代目と名乗る智修尼によって、豊市は正気を取り戻していくが……。奥田瑛二が豊市に扮し、熱演。モントリオール映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞している。

  • 天国の本屋~恋火

    制作年:

    【天国と地上を 交錯して描く 普遍的な恋愛物語】 発売当時はほとんど注目されなかったが、地方のある書店から火がついてじわじわと全国に広がり、異例のロング・ベストセラーとなった「天国の本屋」シリーズ。本作は、その第1作と第3作を融合して、篠原哲雄監督が映画化した。普遍的な純愛を、地上と天国の交錯というファンタジックな世界観の中で描くことによって、その純度を高め、深い感動を呼び起こす。

  • 黒い画集 ある遭難

    制作年:

    松本清張の原作を石井輝男脚色、杉江敏男監督で映画化。江田をリーダーとする浦橋、岩瀬の3人のパーティーは鹿島槍で遭難。岩瀬は、黒部渓谷に転落死するが、岩瀬の妹は兄の死に疑問を抱く……。鹿島槍のロケーションが臨場感を盛り上げた。

  • 山椒大夫

    制作年:

    平安時代の末、越後を旅していた母子連れは、人買いにだまされて引き離されてしまう。安寿と厨子王丸の二人の子供は、丹後の大地主・山椒太夫の荘園に奴隷として売られ、毎日苛酷な労働に苦しめられる。山椒太夫のもとで10年間を耐え忍んだ姉弟はある日逃げ出す決心をして荘園を出るが、追っ手が迫り、安寿は弟を救うためにおとりとして池に身を投げる。厨子王丸は逃げ延びて国守となり、母を求めて佐渡に赴く……。森鴎外の小説で有名な話を溝口健二が重厚な演出で描いた秀作。ラストのパン撮影で捉えられた海のシーンは息をのむほど美しく、ジャン・リュック・ゴダールがのちに「気狂いピエロ」のラストで再現した。

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