『恋あた』最終回キスシーンに「眠れない」の声! 中村倫也の演技に興奮冷めず

カルチャー
2020年12月23日 21:00

■樹木&浅羽、ついに…

 さて、残るは樹木と浅羽がくっつくだけ。新谷に見送られた樹木は、膨らむ想いを胸いっぱいに抱えながら、大好きな人のもとへ走り出した。一方、「ココエブリィ」本社に復帰した浅羽は、オフィスで樹木のクリスマスケーキの企画書を見つける。そこには「クリスマスが嫌いな人もハッピーになれるケーキ」という文字が。以前、浅羽が樹木に、クリスマスが嫌いだと打ち明けたことを覚えていて、さらにそんな自分のためのケーキを作っていることを知ると、居ても立ってもいられず、浅羽は会社を抜けて、樹木のもとへ走り出す。

甘い声でささやく浅羽 (C)TBS
 そして、ようやく川の向こう岸にお互いの姿を確認した二人。しかし、樹木は逆方向に歩く天然っぷりを見せる。「まったく…君とはいつもうまくいかないなあ」。いつもの言い合いがスタート。でも、今日は特別な日。樹木を目の前にした瞬間、浅羽は彼女を温めるようにギュッと抱きしめた。そして放ったのが、「朝起きるといつもこう思う。今日君はどんな顔をしてるかな」「いつの間にか君が俺の日常の一部になってた。好きだ」。フォンダンショコラから溶け出すトロトロのチョコレートのように甘い声で、浅羽はささやいた。

 「悪いけど、社長。わたしのほうが100万倍社長のこと好きだよ」。いつもの口答えではなく、愛のある反撃だ。そして極めつけは、樹木からのキス。さらに、浅羽からも、見るものを幸せにする甘い口づけが捧げられた。

■注目すべきは中村の手

 かつて、キスの達人である佐藤健は、ライブ配信アプリ「SUGAR」で、アクションシーンもキスシーンも、“左手”が重要だと語っていたことがある。刀を持つ手/頭を支える手と反対の手もキマっていないと良いシーンにはならないそうだ。それを踏まえてみると、中村のキスシーンは、唇はもちろん手の演技が官能的だった。

中村の手が素敵!樹木&浅羽がついにキス (C)TBS
 1度目のキスは、黒いコートから伸びる、色白でゴツゴツした手を、ゆっくりと呼吸をするように位置を変えていく。また、キスだけでなく、ソファに樹木を押し倒す場面でも、樹木の髪を耳にかけ、手の動きを止めなかった。

甘いシーンが満載だった最終話 (C)TBS
 それに加えて、脳を直接刺激する、あのやわらかくて、優しくて、温かな声が、樹木だけでなく、視聴者の心までに熱を与えていく。スイーツのように魅惑的で甘いシーンが満載だった最終話には、Twitterからも「ど、どうしよう、余韻がすごくて全然眠れない笑」、「恋あた見たら興奮しすぎて寝れねえよお!!!!!!!」と、温まりすぎてしまったファンの声が多数見受けられた。

『この恋あたためますか』第10話より (C)TBS
 新型コロナウイルスが流行し、不自由になったわたしたちの世界。人との触れ合いは減り、未来は描きにくくなってしまったけれども、そんな中でも、どこかで幸せを提供しようと奮闘している人がいるのを、本作からは改めて実感させられた。人々を幸せにするスイーツを、ラブストーリーを、そして身近な人への愛を…。ラストシーンにも登場した「甘いものは、人を幸せにします」という言葉通り、自分を幸せにしてくれるそれぞれの“甘いもの”を大切に持っておくのが、繊細な今を生き抜くコツなのかもしれない。気持ちは動いていないと腐ってしまう。こんな世の中になってしまったが、誰かのために何かをしようとする人が、まだまだ世界中に溢れていることを思えば、この世界も捨てたものじゃない。

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