『恋あた』浅羽拓実(中村倫也)が罪深すぎる! 衝撃のラストに「ずるい」の声も

特集・レポート
2020年11月25日 20:45

■樹木にしか見せない浅羽の顔

 里保の不安は的中し、彼女が最も求めていたであろう顔を、浅羽は樹木に見せていた。上目黒店一行は、スーパーでのボランティアのお礼に花火をゲットし、みんなで遊ぶことに。そこで、浅羽は、火をつける手伝いを樹木に頼む。マッチに火をつけ、風から二人で火を守り、ろうそくに灯す。手元ばかり見てた顔は、正面を向き、樹木は浅羽の無邪気な笑顔を間近で噛み締めることになる。

 「井上樹木、諦めつきました」とスーちゃんに浅羽に未練がないことを語っていた樹木だが、やっぱり彼と刻む時間は、何ものにも代えがたい。浅羽も浅羽で、花火の火をろうそくからつければいいものの、樹木に「火ちょうだい」と話しかけ、樹木の花火から火を移す。近づく手と手。花火が熱いのか、好きという気持ちが彼の気配を熱くさせるのか、気持ちが混乱する絶妙な距離で浅羽は接する。

 極めつけはラストシーンだ。浅羽と樹木は、ほかのメンバーに放置された花火の残骸を片付けるため、二人きりになった。その後、浅羽は、「色々教えてもらったお礼」とし、スノードームをプレゼントする。それは、樹木が売店で欲しがっていたものだった。

 さらに、浅羽は樹木に、この先の夢を語る。今回初めて、スタッフと現場で働き、客の声を生で聞いたことで、「移動式コンビニ」を思いついたと明かすのだ。郊外ではなく平日のオフィス街などにコンビニを乗っけたワゴンを走らせ、“日常を運ぶ”というアイデアだという。樹木はこれに対し「ワクワクする〜」と笑顔で返す。すると、浅羽も「だろっ!」と自信満々。それは、彼がこれまでに見せたことない、子どものように希望に満ちた表情だった。

 “誰かのために”を疑っていた浅羽が、樹木のためにプレゼントを用意し、スタッフや客のために、新たな未来を描いていく。浅羽がこうして変わることができたのは、長ば強引にでも気持ちを腐らせなかった樹木、しかり上目黒店のみんなのおかげだろう。しかし、やはり、美しい雪が触ると冷たいように、里保のことを思うと、この成長はただキレイなだけでは片付けられない。

■ラストシーンに「ずるい!」

 また、衝撃はそこだけではない。主題歌の「silent」が流れ終わり、物語は静寂と雪に包まれる。樹木はここで、浅羽に社長の座に戻ってほしいことを告げるが、浅羽は「君に伝えなきゃいけないことがある」と言う。彼の口から出たのは「あの日、言ったよな、俺に。好きだって」の言葉。前回ラストシーンでエンジン音にかき消されたかと思われた、樹木の「好きなの!」は実は浅羽に届いていたのだ。樹木の鼓動のような音が鳴り響き、ここで第6話は終わった。

 もし樹木の想いを知っていたのならば、第6話の浅羽の行動はあまりにも罪深すぎる。コンビニで働いている際は、窓ごしの樹木にスプレーで意地悪してみたり、温泉で風呂上がりの樹木を凝視してみたりと、浅羽の行動は気を持たせるものばかり。

 彼女である里保とデートしつつも、樹木にはプレゼントを贈り、また、積極的に樹木との時間を設ける。浅羽にとって樹木は、“見てて飽きないチンアナゴ”のようで“いい暇つぶし”と言っていたが、恋を断ち切ろうとしていた樹木、そして浅羽との距離を感じる里保の双方にとって、この行動はなかなかの罪作りだ。

 このラストシーンには、Twitterでも「終わり方ずるい!」、「気になるとこでおわるやーん」と反響が。第7話予告では、里保にネックレスを贈る浅羽や、「ハプニング発生! 運命は、2人を離さない」という言葉とともに映し出される樹木と浅羽の姿が確認できる。このまま視聴者含め、樹木たちは浅羽に翻弄されてしまうのか。登場する全員が、幸せなクリスマスを送れることを願うばかりだ。

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