過去には屈辱や苦悩も経験! BTSが辿った「Dynamite」までの“険しい道のり”

特集・レポート
2021年4月2日 19:00

■さまざまな音楽授賞式を総なめに

 『花様年華pt.1』と『花様年華pt.2』の青春2部作のシリーズを締めくくる最終章となるアルバム『花様年華Young Forever』を2016年に発表すると、米ビルボード・アルバム・チャート「Billboard 200」で107位を記録。続いて発表されたアルバム『WINGS』は、アメリカの音楽界で高く評価され、「Billboard 200」で26位という驚くべき成績を収めました。

BTS「FIRE」Official MV


 これは彼ら自身が後に記録更新するまでK‐POP史上最高の順位となり、ついに世界へとBTS現象が広がっていきます。BTSの生みの親であるパン・シヒョク代表は、Varietyのインタビューの中で、『花様年華Young Forever』に収録されている「FIRE」の時に、BTSの世界的な成功を予感したと語っています。

 年末には“今年のアルバム賞”や“今年のアーティスト賞”、“今年の歌手賞”といった韓国での各音楽賞を総なめにし、BTS旋風の幕開けとなりました。ちなみに2016年BTSが受賞するまでの過去10年間、韓国の3大事務所と言われるSM Entertainment、YG ENTERTAINMENT、JYP Entertainment以外のアイドルが、Mnet Asian Music Awardsの“今年の歌手賞”を受賞するのは、これが初めてのこと。まさにK‐POP界の歴史を変える快挙だったといっても過言ではない出来事だったのです。

■全米1位を獲得!世界を席巻

BTS(防弾少年団) 米ラスベガスで行われた2017 ビルボードミュージックアワードにて(2017年) (C)AFLO
 2017年、アメリカの音楽授賞式の1つ、ビルボード・ミュージック・アワードで、K‐POPグループとしては初めてノミネートされ、さらに6年連続受賞していたジャスティン・ビーバーを破って、トップ・ソーシャル・アーティスト賞を受賞しました。デビュー当時から、SNSを通じてARMY(BTSファンの名称)とのコミュニケーションを大切にしてきたBTS。ARMYと交流したり、プライベートをシェアしたりと、積極的なSNSの活用が大きな影響力となったことを証明した瞬間でした。続いてアメリカン・ミュージック・アワードで、韓国のグループとしては初めてパフォーマンスを披露。BTSのステージが終わると拍手喝采が鳴り止まず、確かな手ごたえを得ます。

BTS(防弾少年団) 韓国・ソウルで行われた『WORLD TOUR:LOVE YOURSELF IN SEOUL』にて(2018年) (C)AFLO
 そして2018年、ポップの本場アメリカで認められたことを証明するかのように、『LOVE YOURSELF 轉“Tear”』が、「Billboard 200」で初登場1位を獲得。K‐POP史上初の快挙を成し遂げます。続く『LOVE YOURSELF 結’Answer’』でも同チャート1位を記録するなど世界を席巻! 2019年には、ローズボウルスタジアムを皮切りにワールドスタジアムツアーも成功させ、また1つ大きな夢を叶えました。

BTS「MIC Drop(Steve Aoki Remix)」Official MV


 さらに、世界的なDJであるスティーヴ・アオキとのコラボ曲「MIC Drop (Steve Aoki Remix)」が大きな話題を呼びました。その後『MAP OF THE SOUL』シリーズでもホールジーとの大ヒットコラボ曲「Boy With Luv」や、エド・シーランよって書かれた楽曲「Make It Right」など、名だたるアーティストたちとのコラボレーションが続き、BTSはK‐POPの枠を大きく超えて世界的アーティストへの階段を登り詰めていきます。

次ページ:ついにあの曲が誕生!

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Nana(ライター)

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